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ガンダム初心者が『Z』1話を初めてみたら、怒涛の衝撃と困惑「殴られすぎ」「シャアだよね?」

『ガンダム』がシリーズものであるからには初代『機動戦士ガンダム』視聴後は続編である『機動戦士Ζガンダム』を観なくてはなりません。この記事は令和4年における初見レビューです。

初代『ガンダム』視聴直後に『Ζガンダム』を観たら…むせ返るほどの情報量

富野由悠季氏による小説版『機動戦士Zガンダム 第五部 戻るべき処』(KADOKAWA)
富野由悠季氏による小説版『機動戦士Zガンダム 第五部 戻るべき処』(KADOKAWA)

「観よう、観よう」と思っていながら、その話数や付随する情報量の多さからつい二の足を踏んでしまっていた作品、きっと皆さんのなかにもあると思います。(筆者の場合)「機動戦士ガンダム」シリーズがそれに該当していました。

 以前、『イメージと全然違う!「ガンダム」1話を初めてみたら衝撃の連続だった』という記事において初めて『機動戦士ガンダム』の第1話を観た衝撃を連ねたレビューを執筆しました。そのまま全話視聴し、感動に胸打たれ、さまざまな哀しみを整理できずにいたさなか、編集部より1985年放送の『機動戦士Ζガンダム』も勧められました。

『機動戦士ガンダム』を一応ながら「履修」し、少なからず「ガンダム」という作品世界の雰囲気は把握したはず。続編ならそこまで衝撃はないだろう……これが大間違いでした。

 またしても衝撃と困惑の連続でみぞおちがしびれています。これをリアルタイムで視聴した方はいったい、どれほど衝撃だったのか……今さらの「追体験」とともにその衝撃をお伝えします。(本稿は記事性質上、事実誤認した情報が含まれている可能性があります。ご了承ください)。

●オープニングから怒涛の衝撃が流れ込む そもそも「歌を知らない」衝撃

(筆者は)重度のガンダム弱者ですが、広告やTV、ゲームで何となくの「ガンダム知識」は得ていたつもりです。初代『機動戦士ガンダム』の主題歌も当然、知っていました。『Ζガンダム』の主題歌もパッとは浮かばずとも聴けばきっと分かるはず、と思っていました。

 例えば「アニメじゃない アニメじゃない」の歌、あるいは森口博子さんが歌ったとされている曲など……ところがいざオープニング「Ζ・刻をこえて」が流れると、とにかくかっこいい、かっこいいのですが恥ずかしながら初耳でありました。ただただ新鮮です。映像もモビルスーツ一体、一体の動きと陰影描写が実に凝っており、何重もの衝撃です。

 まさか本当にリアルタイムで観た人の追体験ができるとは……無知もたまには役に立つかも知れません。

●君たちはカツ、レツ、キッカなのか? え、アムロが普通にいる?

 それだけではありません。オープニングもいよいよ終盤。ずらりと並ぶキャラクターのなかに見覚えのある少年少女が…もしかしてこれは、無事に成長したカツ、レツ、キッカなのでしょうか。あの戦争後も無事に生き延びたというのでしょうか。良かった、本当に良かった……というか左端、アムロが普通にいるではありませんか。いやよく見れば後ろに見た目の変わらぬブライトさんもいます。これはいったい、どういうことなのでしょうか。

●これはシャア、シャアですよね?

 ようやく本編が始まります。宇宙空間を赤いモビルスーツで滑空する震えるほどのイケメン。名前を「クワトロ大尉」というらしいのですが……これは、シャア、ですよね?多少、絵柄が変わってはいますが、その怜悧でドライなイケボ(CV:池田秀一)はどう聴いても、シャアです。生き残っていたのですね……! まずは感激。そして、なぜ「クワトロ大尉」と名前を変えているのか……疑問と困惑が渋滞してきました。

●主人公、すぐに殴られてしまった…それもなんどもなんども殴られる

 主人公はきっとこの緑がかった黒髪に碧眼の美少年カミーユなのでしょう。考えてみれば「ガンダム」シリーズは長く続いていながら知っている主人公はアムロだけでした。そしてこのカミーユ、登場してすぐに殴られてしまいました。それもブライトさん以上に理不尽な理由で。さらに数分もたたぬうち「ティターンズ」と呼ばれる部隊に捕まり軽いリンチを受け、取り調べでも物で殴られ……全く気の毒にもほどがあります。それでも屈することなく歯向かう姿は、なるほど頼もしい限りでした。

●結論、これから待つ衝撃は作品としての「衝撃」

 この記事が配信される頃にはすでに『Ζガンダム』の視聴を終えていることかと思います。正直、第1話の時点でむせてしまうほどの情報量ではありました。

 たった数か月前。リュウもミライもカイもハヤトも知らなかった頃、シャアの格好良さを知らなかった頃には戻れません。「ガンダム」は何歳になっても、決定的な影響を与えるのだと認識できた最高の機会でありました。ファンの方からすればまったくお笑い種だったかもしれませんが、当時を「追体験」できることにひたすら感謝しつつ、セイラさんはいつ出てくるのかを早く、早く知りたいのです。

(片野)

【画像】初見の衝撃が凄い「ガンダム」作品(5枚)

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