『ワンピース』最終章、現時点でのシンプルな「強さ比べ」で最強は誰！？

ルフィと激突する最終章のライバルは誰？

　物語が最終章に突入して、毎回怒涛の展開に注目が集まる『ONE PIECE』ですが、現時点で活躍しているキャラのなかで、シンプルに「強さ比べ」をしたら最強と呼べるのは、いったいどのキャラなのか、考察します。

※この記事では『ONE PIECE』の単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。

　まずは、もちろん『ONE PIECE』の主人公、「麦わらのルフィ」です。「麦わらの一味」は、ゾロやサンジといった仲間も強力ですが、ルフィの最大の強みはカイドウ撃破時に覚醒した、「ゴムゴムの実」のもうひとつの名「ヒトヒトの実　幻獣種モデル『ニカ』」の能力です。

　ゴムの体にさらなる腕力と自由を与える「世界で最もふざけた能力」と伝えられるその力は、周囲をゴムに変え、ルフィの思うままに、まるでカートゥーンの世界のように戦える予測不可能な能力です。その滅茶苦茶な戦い方は、相手にとってみれば、たまったものではないでしょう。初めて見た相手は戸惑って対応しづらく、どんな強者にも厄介なはずです。

　続いては、「黒ひげ」こと、マーシャル・D・ティーチです。赤髪のシャンクスの左目に傷をつけたほどの実力の持ち主で、全てを無に還す闇の引力「ヤミヤミの実」と、全てを破壊する地震の力「グラグラの実」と、世界で唯一のふたつの悪魔の実の能力者でもあります。どちらの実も制御が難しい能力のようですが、その分、全てを引き出せるようになった時にどうなるのかは計り知れません。

　そして最強の実力者と言えば、「赤髪のシャンクス」の名を挙げないわけにはいきません。ルフィに麦わら帽子を預けた人物で、懸賞金は40億4890万ベリー。これまで詳しい戦闘描写こそ見せていないものの、3つの覇気、特に覇王色の覇気の使い手としては、海軍大将アラマキを遠く離れた場所から威圧して退散させるなど、桁違いのスケールでその実力を垣間見せています。能力者かどうはいまだ不明ですが、ここに悪魔の実の力も加われば、もう手が付けられないかもしれません。

　海軍からは、海軍本部元帥「赤犬」こと、サカズキを挙げましょう。「青雉」クザンとの決闘に勝利して、元帥となったその実力は折り紙つき。サカズキはマグマを生むロギア系の「マグマグの実」の能力者で、あらゆる物を焼き尽くすことができ、マグマに近づくことも不可能な攻防一体。パンクハザードにクザンとの決闘の影響が残り続けていることから、「悪魔の実が『覚醒』しているのでは」という考察もあり、悪魔の実の最強格のひとつと言えそうです。

　また、世界政府の最高権力者である五老星をも跪かせる存在「イム様」こそ、最強という声もあります。聖地マリージョアのパンゲア城奥の「花の部屋」にいて、まだセリフはなく、シルエットのみの登場でしかありませんが、イムという謎めいた名前から、仏を現す言葉だとか、UMIを逆から呼んだものであるとか、早くもネットで考察が進んでいます。彼自身の能力かは不明ですが、島ひとつを「もともとなかったこと」にして消せるほどの攻撃を出せる可能性もあり、恐ろしい存在です。

　他にも、かつてシャンクスと互角に戦い、懸賞金は35億9000万の「世界最強の剣豪」ミホークも最強格のひとり。さらに、新四皇となった「千両道化のバギー」も、その悪運の強さで「ある意味最強」と言われるほか、「『バラバラの実』が覚醒したら一気に最強になるのでは」と、考察されることがあるようです。また、これまで戦闘描写はなく完全に未知数の存在として、現在は世界政府全軍総帥で、海賊王ゴール・D・ロジャーの時代の海軍本部元帥だったコングも、「最強格じゃないわけない」「世界政府側の最強では」と予想されています。

　かつて、「白ひげ」ことエドワード・ニューゲートは、死ぬ前に「世界中を巻き込む程の『巨大な戦い』」がいつか来ること、世界政府がそれを恐れていることを語っていました。その「巨大な戦い」が最終章で勃発し、最強候補がぶつかりあったとき、どんな熾烈なバトルが繰り広げられるのでしょうか。期待が高まります。