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「声優交代」←観返してやっと気付いた! 「違和感なし」「最高」と称賛集まる

アニメ作品にとって必要不可欠な「声優」は、やむを得ない事情から代役が立てられる機会があります。作品に違和感を持たせることなく務めなければならない「代役」の責任は、相当なものでしょう。そんななか、視聴者が気付かないほどのクオリティで代役を演じきった声優たちがいます。

「代役」のプレッシャーをはねのける名声優たち

「リトルガーデン編」の声が違う? 画像は「ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.6」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
「リトルガーデン編」の声が違う? 画像は「ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.6」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

 アニメ作品で欠かせない「声優」は、キャラクターの色が決まるといっても過言ではないほど重要な存在であり、「キャスト発表」は原作ファンにとっても注目度の高いニュースです。しかし、なかにはやむを得ない事情で収録に参加できず、代役が立てられる様子も見られます。難しい役回りを見事にこなし、ファンから賞賛された声優たちを見てみましょう。

 まずは『ONE PIECE(ワンピース)』「ホールケーキアイランド編」で麦わら海賊団のコックであるサンジの婚約相手として登場した、シャーロット・リンリン(ビッグマム)の娘、プリンです。彼女の声優を務めていたのは『ルパン三世』の三代目、峰不二子役を演じる沢城みゆきさんでしたが、2018年7月ころから産休に入り、プリンにも代役が立てられました。

 そして沢城さんの代役に抜擢されたのが、役柄やジャンルに捉われず活動している桑島法子さんです。桑島さんは『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでキャラの異なる2役を演じ分けたことで注目を集め、2024年1月に公開される劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では新キャラのアグネス・ギーベンラート役を演じることが発表されています。

 沢城さんが産休中のみの起用でしたが、視聴者からは「代役なのに違和感なくてびっくりした」「桑島さんのプリンもめっちゃいい」など、絶賛する声が挙がっていました。

 続いても『ONE PIECE』より、麦わらの一味の航海士として活躍するナミの代役です。担当していた岡村明美さんが、2001年頃から産休期間に入ったことで、ナミの姉であるノジコ役を演じた山崎和佳奈さんが代役を務めました。

 また山崎さんは『名探偵コナン』の毛利蘭の声を担当した際、空手家の蘭になりきるため極真空手を友達と習い始めた、とインタビューで答えるなど、一つひとつのキャラと真摯に向き合うストイックさもファンから好感を得ているようです。徹底した役作りのおかげか、ネット上では「ナミと蘭って同じ声優だったの?」「最近見返してやっと気づいた」「さすが姉妹だね」などと、驚きの声が挙がっていました。

 最後は『名探偵コナン』の主人公である江戸川コナンの同級生として登場する円谷光彦(つぶらや みつひこ)です。光彦は小学生とは思えないほどの知識を持つ頭脳派で、少年探偵団の一員としてコナンと行動をともにしています。光彦の声優担当は『ポケットモンスター』のピカチュウや、『ONE PIECE』のチョッパーの声も演じている大谷育江さんです。

 大谷さんは2006年頃に声優を休業しており、その際は折笠愛さんが光彦を担当しました。折笠さんは1988年に声優デビューをし、『サクラ大戦』の藤枝姉妹や『ONE PIECE』に登場する光月モモの助など、大人の女性から少年までこなすベテラン声優です。光彦を演じた際も「折笠さんを起用した人、最高!」「折笠さんの光彦も捨てがたい」などの声が多く挙がっていました。

 作品の途中でキャラのイメージを受け継ぐ代役は、これまでの作品の世界観を壊さない、自然な演技が求められるものです。すでに出来上がっているキャラ像を崩さないように演じるのは相当のプレッシャーだったことでしょう。それでも、代役を見事に演じ切る彼らには尊敬の念を抱かずにはいられません。

(LUIS FIELD)

【画像】視聴者も文句なし? 実績ある声優たちが代役を担当したキャラクター(4枚)

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