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レオタードといえば『キャッツ・アイ』 子供が見ていい作品ではなかった?

1983年7月11日、「週刊少年ジャンプ」に連載された北条司先生のマンガが原作のTVアニメ『キャッツ・アイ』の放送が開始されました。作中の喫茶店“キャッツ・アイ”は北条司先生の『シティーハンター』や『エンジェル・ハート』にも登場します。

レオタードという言葉は『キャッツ・アイ』で知った

『TV放映30周年記念 キャッツアイ 2nd Season Blu-ray Special BOX』(キングレコード)
『TV放映30周年記念 キャッツアイ 2nd Season Blu-ray Special BOX』(キングレコード)

 1983年7月11日は、TVアニメ『キャッツ・アイ』の放送が開始された日です。北条司先生が「週刊少年ジャンプ」に連載していたマンガを原作としており、色とりどりのレオタードに身を包んだ美人三姉妹の姿に、多くの少年たちが心ときめかせていました。杏里さんが歌う主題歌の『CAT’S EYE』はオリコンシングルチャートで1位を獲得するなど、子供向けと思われていたアニメの歴史に大きな影響を与えた作品でもあります。クラスメイトに『キャッツ・アイ』を見ていると言ったらエロガキ扱いされた記憶を持つ、ライターの早川清一朗さんが当時を回想します。

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 筆者が『キャッツ・アイ』を見始めたのは、新しいアニメが始まるからとりあえず見ておこうという単純な理由でした。しかしTVから流れてきた杏里さんが歌う、とてもアニメの曲とは思えないカッコよくて新しいオープニングとエンディング、来生(きすぎ)三姉妹、特にメインヒロインの瞳の美しさと色っぽさに圧倒され、毎週月曜日の午後7時は、TVの前に陣取るようになったのです。
 
 思い返せばレオタードという単語を教えてくれたのは『キャッツ・アイ』だったためか、今でもレオタードを見ると反射的に来生三姉妹の事を思い出してしまいます。三つ子の魂百までという奴でしょう。

 当時のことで今でもよく覚えているのが、クラスメイトに『キャッツ・アイ』を見ていると話したところ、見ている人間があまりいなかったのです。そこでぜひ見るように勧めたところ、放送があった翌日から、「お前、あんなの見てんのかよ!」と急にエロガキ扱いされるようになってしまったのです。子供ゆえの照れもあるのでしょうが、それからしばらく、女子は近づいてきてくれなかったような覚えがあります。『キャッツ・アイ』の平均視聴率は13~14%ほどと当時のゴールデンタイムのアニメとしてはそれほど高くはなかったのですが、ひょっとしたら刺激が強すぎて親が見せてくれなかったのかもしれません。特にエンディングは、今改めて考えると小学生が見ていいものではなかったような気もします。

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