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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』神回3選 大人が本気で“涙腺崩壊”するアニメ

劇場版も大ヒット。大人でも“涙腺崩壊”する話題のアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。心を揺さぶるストーリー性、心に響く音楽、美しすぎるアニメーションに引き込まれ、テレビアニメ全13話全てが感動作です。そのなかでも感動必至の“神回”を3エピソード選んでご紹介します。

『ヴァイオレット』“神回”に涙腺が誤動作!「愛してる」の意味を探し求める物語

第4話、第5話、第6話、第7話を収録 アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』DVD/Blu-ray Vol.2(ポニーキャニオン)
第4話、第5話、第6話、第7話を収録 アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』DVD/Blu-ray Vol.2(ポニーキャニオン)

 爆笑問題・太田光さんや、女優の足立梨花さんなどがイチオシするなど芸能界にもファンが多いアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。2020年9月18日に公開された映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も大ヒット、2021年3月現在も上映中です。

 そんな同作の舞台は、大戦が終結したばかりのとある港町。軍人として戦場で活躍した美少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが物語の主人公です。孤児で言葉も知らなかったヴァイオレットは幼い頃から戦場に身を置いていたため感情の起伏が乏しく、戦場のヴァイオレットを知る者から「人の形を模しているだけの心を持たない、ただの道具」と密かに言われる始末でした。

 孤児であったヴァイオレットを保護した親代わりで、大切な上官、ギルベルト少佐から戦場で「心から愛してる」という言葉を別れ際に告げられますが、ヴァイオレットはその言葉の意味を理解できませんでした。

 戦争が終わり軍を離れたヴァイオレットは、ギルベルト少佐の友人であるホッジンズが興した郵便社で、手紙を代筆する仕事「自動手記人形サービス」に出会います。それは依頼人の想いをくみ取って言葉にする仕事。「愛してる」の意味を知るべく“自動手記人形”として働く日々が描かれています。

 この記事では、アニメ全13話全てが感動する同作のなかでも、特に涙腺崩壊する“神回”を3つ選んで紹介します。

●第7話『     』

 舞台作家であるオスカーが手がける戯曲の代筆をするエピソードです。ヴァイオレットが湖畔で暮らすオスカーを訪れると、オスカーは「そこには少女がいた。もう一度会いたかった、名前すら悲しくてささやけない、あの子と同じ髪の色の少女が」と心の中で呟きます。

 オスカーは酒を飲んでばかりで全く戯曲制作を始めようとしません。というのも、その戯曲は病死した愛娘・オリビアに生前聞かせてやっていた物語を子供向けの戯曲として完成させようとしていたのです。

 戯曲の主人公が「傘をさして海を渡って父親に再会する」という情景が浮かばず、次第に行き詰まってしまうオスカーは、ヴァイオレットに「湖に浮かぶ木の葉の上を歩いてくれ」と冗談半分にお願いすると、なんとオリビアの日傘を持って湖に向かって跳躍してみせます。

 その姿に「いつかきっと私も湖を渡ってみたい」と言っていたオリビアを重ねたオスカーが「死なないで、ほしかったなぁ。生きて……大きく育って……ほしかったな」と涙するシーンは胸を打ちます。

 また、タイトルが空白だという点も特徴的。物語の印象的なキーワードやせりふがタイトルになることが多い同作の中で唯一無題なのです。物語終盤でギルベルト少佐が亡くなったと初めて聞かされたヴァイオレットの“なんとも言えない心情”が表れているのかもしれません。

【画像】冒頭から涙腺が決壊する劇場版 美しすぎるビジュアル

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