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歴代『ドラクエ』に登場した残念なイケメン3人 顔も能力も「悪くはない」のに!

「ドラゴンクエスト」シリーズで一緒に旅をするパーティーキャラクターのパワーバランスは必ずしも均衡が取れているわけではありません。能力値が低かったり、ゲームシステムと相性が悪かったり……。前線で活躍させることが難しい、少し残念にも思えてしまう、歴代の”イケメン”キャラクターを3人ご紹介します。

「青い閃光」に「ザラキ」の代名詞、人気と実力は比例しない?

能力はイマイチだが、人気はピカイチのテリー 画像はNintendo DS版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(スクウェア・エニックス)
能力はイマイチだが、人気はピカイチのテリー 画像はNintendo DS版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(スクウェア・エニックス)

「活躍させようと思っていたのに、想像と違った……」。

 悲しいことに、「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)シリーズで冒険を共にするメンバーのなかには他メンバーと比較すると能力が劣っていたり、動きにクセがあったりと、第一線で活躍をさせることが難しいキャラクターも存在します。

 歴代の「ドラクエ」シリーズに登場してきた、残念にも思える”イケメン”キャラクターをご紹介します。

 まず、スーパーファミコン用ソフト『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(以下、ドラクエVI)に登場するテリーを紹介しないわけにはいきません。銀髪に鋭い切れ目が光るテリーの設定は「最強の剣を求めるさすらいの剣士」、シリーズ屈指の人気を誇るキャラクターです。

 彼の”残念さ”が際立つ理由は、仲間になる前の評判の高さとパーティーに加わった後の実力のギャップ、そして加入のタイミングにあります。

「アークボルト」の国王を悩ませていた斧を操るドラゴン「バトルレックス」を単身で討伐する活躍より「青い閃光」、力を追求するあまり魔物と手を組んでいた際には「世界最強の男」とも称えられるテリーは、無類の強さを持つ剣士像が物語のなかで誇張され続けます。

 彼は物語の終盤に”鳴り物入り”で仲間になるのですが、加入時のレベルが低い上、戦士としてはパワー不足。物語の序盤から活躍しているハッサンやその後に仲間にできるドランゴと比較すると、どうしても前線に立つ機会がありません。プレイヤーの活躍させたい想いに反し、戦力としてイマイチな評価を受けています。

“残念なイケメン”で言えば、ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(以下、ドラクエIV)に登場する神官、クリフトも外すことはできないでしょう。戦闘における能力が決して低いわけではありません。彼の残念ポイントは『ドラクエIV』に採用されている「学習型AI」と、彼の覚える唯一の攻撃魔法「ザラキ(ザキ)」の相性が”悪すぎる”ことにあります。

「ザラキ」は敵を即死させるものの成功確率が低く、全く効かない敵も多い、ギャンブル性の高い魔法なのですが、「有効かどうか実際に試して学習していく」AIによって、クリフトは戦闘中、相手を問わず、やたらめったら「ザラキ」を連発するのです。

 この仕様は、ストーリー上1回しか戦闘することのない「ボス戦」も同様。効くはずのない「ザラキ」を放ち続け、本来期待されている「サポート」が疎かになってしまうことこそ、彼の残念たる理由です。

期待してたのに…「力の種」を返してくれ

 テリーは2010年にリメイクされたニンテンドーDS版、2015年に配信されたiOS/Android用ゲームアプリ版の『ドラクエVI』で段階的に能力が底上げされており、クリフトもまた、ネタキャラクターとしてファンから愛されています。残念とは言いつつも、両者とも、人気キャラクターであることに違いはありません。

 真に残念なキャラクターで言えば、PlayStation用ソフト『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(以下、ドラクエVII)に登場する「グランエスタード王国」の王子、キーファでしょう。

 自分の信じる道を猪突猛進に突き進む彼は、ストーリー序盤から「火炎斬り」を覚え、パーティーに欠かせないアタッカーとして活躍するのですが……過去の時代を冒険している折、「ユバール」の踊り子、ライラに惚れ込み、過去の世界に留まることを決意。パーティーから永久離脱する決断をとるのです。

 そもそも、現代と過去を行き来する『ドラクエVII』は、キーファの好奇心を発端に始まる物語。冒険の言い出しっぺが、パーティーからいなくなる理由が「一目惚れ」であることに、どうしても彼の”身勝手さ”が浮き彫りになってしまいます。

 現代で主人公伝いに息子の決意を伝えられたキーファの父親、バーンズ王の悲しみは言うまでもありませんが、彼を手塩にかけて育てていたのはプレイヤーも一緒。

 能力を上昇させる消費アイテム「種」を彼に惜しみなく使っていたプレイヤーからは残念を通り越し、落胆の声も上がることも珍しくありません。

(ふみくん)

【画像】『ドラクエ』残念じゃない方のイケメンといえば?

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