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『Zガンダム』ジャブロー配備のMSたち ファンを歓喜させた「MSV」機体の活躍

『機動戦士Zガンダム』の第12話「ジャブローの風」には、初代『機動戦士ガンダム』に登場したモビルスーツをベースにしたバリエーション企画「MSV」で設定された機体が登場し、ファンを沸かせました。『Zガンダム』12話に登場した機体群を振り返ります。

エゥーゴと戦った、ジオン系バリエーション機

ジオン系MSV機体を再現した、「1/144 グフ飛行試験型 (MSV)」(BANDAI SPIRITS)
ジオン系MSV機体を再現した、「1/144 グフ飛行試験型 (MSV)」(BANDAI SPIRITS)

 TVアニメ『機動戦士Zガンダム』の第12話「ジャブローの風」は、ファンにとってある意味印象深いエピソードといえるでしょう。なぜなら、初代『機動戦士ガンダム』に登場したモビルスーツをベースにしたバリエーション企画「MSV」で設定された機体が登場したからです。同エピソードに登場したモビルスーツ(MS)たちを振り返ります。

●MS-06V ザクタンク

 一年戦争時にジオン軍が前線で損傷した機体を組み合わせて製造したザクタンクは、12話で初めて映像作品に登場しました。破壊された機体の再利用品であるため、定まった仕様はありませんが、基本的にはマゼラアタックの車体部であるマゼラベースの上に「MS-06ザクII」の上半身を載せたもので、両腕が作業用のマニュピレータに換装されているのが特徴です。主に建築や運搬、回収作業などに使用されましたが、武装化された機体も存在しています。

 12話では、連邦軍に鹵獲(ろかく)されて運用されていた機体が迎撃態勢を整えているシーンで一瞬登場し、その後はリック・ディアスがジャブロー基地に接近した際に後退していく様子が映し出されていました。非武装機と判断したのか、リック・ディアスがザクタンクの存在をまったく気にしていない様子も、印象的なシーンです。

●MS-07H グフ飛行試験型

「MS-07グフ」のバリエーション機である「MS-07Hグフ飛行試験型」は、4機が登場しています。もともとは地球上におけるモビルスーツの航続能力の短さを克服するために飛行能力を持たせようと開発された試験機であり、拠点防衛に投入する機体としては不向きと思われますが、ティターンズがエゥーゴをジャブローごと核で焼き払うための足止め役には使えると判断されたのでしょう。近代化改装は施されているようで、コクピットはリニア・シートに換装されており、ジャイアント・バズで武装していました。

 戦闘では先行した1機がネモとジムIIの攻撃を受け、あえなく破壊されてしまいますが、残りの3機は奇襲に成功し、逆にジムIIを2機撃墜。最新鋭機のネモの破壊にも成功しています。

 しかし突っ込んできたカミーユ・ビダンのガンダムMK-IIの攻撃を受け、1機はウェイブライダーをぶつけられ、残る2機はビーム・ライフルで瞬殺されました。それでも3機のエゥーゴ側モビルスーツを撃墜しており、12話に登場したMSVのなかでは、最も善戦した機体といえるでしょう。

【画像】ファンにとっては夢の饗宴? 『Z』12話に登場した「MSV」の機体たち(7枚)

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