『Zガンダム』ジャブロー配備のMSたち ファンを歓喜させた「MSV」機体の活躍
「やられ役」が多かった? 連邦系バリエーション機

●RGC-80 ジム・キャノン
ジムのバリエーション機である「RGC-80 ジム・キャノン」も、ジャブロー防衛に参戦しています。通常のジムと見分けをつけるために頭部が赤く塗装されており、序盤では車両に乗って配備箇所へと急行する姿が描かれました。その後は勇敢にエゥーゴのモビルスーツ隊に立ち向かいますが、ガンダムMK-IIと遭遇した機体は建物越しの射撃を受けて破壊されています。
●RGM-79SC (RGM-79) ジム・スナイパーカスタム
RX-78 ガンダムに匹敵する性能を持つといわれる「RGM-79SC (RGM-79) ジム・スナイパーカスタム」も12話に登場しています。一年戦争時の地球連邦軍トップエースであるテネス・A・ユング少佐の愛機としても知られる機体ですが、最新鋭機には歯が立たず、森のなかで待機していた機体はクワトロ・バジーナの百式の攻撃を受け、あっさりと破壊されました。その後、ジャブロー基地内でも迎撃に参加した機体を確認できましたが、いつの間にか撃墜されており、無残な姿を晒していました。
●RX-77-3ガンキャノン重装型
ジム・キャノンの開発過程で生まれた試作型モビルスーツである「RX-77-3ガンキャノン重装型」も戦闘に参加しています。ガンキャノン重装型はRX-77 ガンキャノンの内部構造をほぼ踏襲した機体であり、出力の向上と装甲の強化が図られています。
武装は240mmキャノン砲2門と、やはりRX-77と同等ですが、連射速度及び給弾性能が強化され、砲撃速度は2倍に達しています。コアブロックシステムは廃されており生産性は向上していますが、戦争の終結により数機が生産されたにとどまっています。戦後はジャブローの防衛に寄与する一方でテスト機として運用され、ジム・キャノンの開発に利用されています。
その後もリニア・シートや全天周囲モニターへの換装を受けたうえでジャブローに配備され続け、ジャブロー防衛時には飛び降り攻撃でネモの撃墜に成功しました。
(早川清一朗)