「発想ヤバい」『ガンダム』伝説MSが禁断合体…魔改造を遂げたメカたちに「衝撃ビジュアル」
太田垣康男先生のマンガ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』はTVシリーズとは異なる宇宙世紀が舞台となり、既存のアレンジからオリジナルまで、さまざまな機体が登場します。なかでも読者を驚かせた機体を振り返りましょう。
オリジナル作品と立場が逆転?

2025年に「ビッグコミックスペリオール」(小学館)の連載が完結したマンガ『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(原案:矢立肇、富野由悠季/作画:太田垣康男)は、『機動戦士ガンダム』など過去のシリーズをオマージュしながら独自の物語を描いた作品です。作中では、過去のシリーズの「モビルスーツ」(MS)や「モビルアーマー」(MA)が意外な姿に魔改造されて読者を驚かせました。
元ネタからすると、思いもよらぬ形で見せ場を演じたのが巨大MA「ブラウ・ブロ」です。オリジナルのブラウ・ブロは、『機動戦士ガンダム』でジオン公国軍の士官「シャリア・ブル」が乗って登場し、有線式のオールレンジ攻撃で主人公の「アムロ・レイ」が乗るガンダムを苦しめました。
そして、『サンダーボルト』に登場するブラウ・ブロは、地球連邦軍の宇宙要塞「ルナツー」に保管されていたところ、潜入した元ジオン公国軍のパイロット「ダリル・ローレンツ」によって奪取されます。艦首にはMSとドッキングするためのマウントが備えられ、オリジナルでは敵対関係だった「パーフェクト・ガンダム」と合体した姿を見せて読者を驚かせました。
その相手として激闘を演じたのが、ダリルとライバル関係となる地球連邦軍のパイロット「イオ・フレミング」が乗る「パーフェクト・ジオング」です。
オリジナルとなる『機動戦士ガンダム』のジオングは、脚部のない未完成の状態でジオン公国軍のエースパイロット「シャア・アズナブル」が搭乗し、アムロのガンダムと激闘を演じました。それだけでなく、板野一郎氏による本来の足がついた姿の画稿をもとにしたパーフェクト・ジオングも、マンガ『プラモ狂四郎』(原作:クラフト団/作画:やまと虹一)に登場したことで知られています。
一方で『サンダーボルト』のパーフェクト・ジオングはジオン公国軍のMSを地球連邦軍が接収する形で運用され、複座式のコックピットにイオとニュータイプの素養を持つ女性「リリー・シリェーナ」が搭乗しました。オリジナルのジオングよりもスカート部分がブースターで延長され、増設した「プロペラントタンク」が足のように伸びた外見をしています。
見た目もさることながら、ジオングとガンダムが互いの陣営を入れ替え、相まみえる展開こそが一番の魔改造ポイントだと言えるかもしれません。
また、物語の最後には、新たなガンダムタイプMS「サンダーボルト・ガンダム」が姿を見せます。同機は完全オリジナルな機体ですが、頭部に備えられた「メガ粒子砲」や4本の「ブレードアンテナ」が、どことなく『機動戦士ガンダムZZ』の主役機「ZZガンダム」や『ガンダム・センチネル』の「Sガンダム」を彷彿とさせます。
そして、移動形態の「TBGボマー」はZZガンダムが移動形態に変形した「Gフォートレス」や、『センチネル』に登場する後期主人公機「Ex-Sガンダム」の「Gクルーザー」形態を思わせる見た目です。もっとも最終巻限定版に付属した冊子『HOW TO BUILD THUNDERBOLT GUNDAM』によれば、ガンダムの強化ユニット「Gアーマー」をイメージしたそうです。
作中でサンダーボルト・ガンダムは最終話に登場し、TBGボマー形態で母艦から出撃したのちMS形態に変形した場面で終わり、残念ながら戦闘シーンが描かれることはありませんでした。
ほかにもパラレルの宇宙世紀を舞台にした『サンダーボルト』とオリジナルのガンダムシリーズには意外な共通点や相違点があるので、気になる人は作品に触れてみてはいかがでしょうか。
(LUIS FIELD)


