妖艶キャラから等身大の役まで… 『豊臣兄弟!』で話題の吉岡里帆さんが出演した実写化作品
大河ドラマ『豊臣兄弟!』でミステリアスな「女狐」と呼ばれる登場人物を演じ、注目を集めている吉岡里帆さんは、マンガの実写化作品にも多数出演し、印象的な演技を見せてきました。どのような作品で吉岡さんの演技力が評価されたのでしょうか。
幅広い演技力で妖艶な悪女役から破天荒な先生役まで好評

現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、主人公「小一郎(豊臣秀長 演:仲野太賀)」の正室で、劇中で「女狐」とも呼ばれるミステリアスな女性「慶(ちか)」を演じる吉岡里帆さんの演技力が話題になっています。吉岡さんは、これまでに現実離れした悪女から、身近な街の働く女性まで、さまざまな顔を見せてきました。マンガの実写化作品から、特に評判を呼んだ例を振り返ります。
2022年に公開された映画『ホリック xxxHOLiC』(作:CLAMP)では、吉岡さんは悪役「女郎蜘蛛」役を演じ、透明感のある清純なイメージを覆しました。本作は、人の心の闇に潜む「アヤカシ」が視える高校生「四月一日君尋(演:神木隆之介)」が、妖しくも美しい女主人「壱原侑子(演:柴咲コウ)」と出会い、彼女が営む「ミセ」で働きながら成長していく姿を描いています。
女郎蜘蛛は、アヤカシを操って逃げ惑う獲物をいたぶることに快感を覚えるキャラで、作中では四月一日を狙って物語を牽引する重要な役です。吉岡さんは、露出度の高いボンテージ風の衣装に身を包んだ妖艶な姿を披露したほか、四月一日の耳元でささやいてから頬をなでてキスをするなど、しなやかに身体を寄せて誘惑する色気あふれる演技も見せました。
本作の監督を務めた蜷川実花さんは、公開時のインタビューで、自身が思い描くセクシーさを表現するため、ポールダンサーや女優として活躍するKUMIさんの力を借り、吉岡さんとセクシーな所作を作り上げたと語っています。その甲斐もあり、動きのひとつひとつから大人の色気が漂う女郎蜘蛛が生まれました。
また、吉岡さんは30代に入った2023年公開の映画『Gメン』(作:小沢としお)では、かなり振り切れた演技を見せています。問題児だらけのG組に転校してきた「門松勝太(演:岸優太)」が、恋や友情に奔走する物語で、吉岡さんはG組の担任教師「雨宮瞳」役で出演しました。
雨宮は一見穏やかでで優しい教師に見えますが、感情が高ぶるとテンションがおかしくなり、思わぬ一面を見せます。作中では、「ババア」と呼んで歯向かってきた生徒に対し、「誰がババアだよ! コノヤロー!!」と取り上げたマンガを手にビンタを浴びせる場面も描かれました。その後も怒りは収まらず、生徒に「先生は美人です」と言わせたり、生徒のスマホの待ち受けを自身の写真に設定させたりするなど、破天荒な言動で強烈な印象を残しています。
観客が気持ちよくなるように意識したという吉岡さんはこだわりは観客にも伝わり、「振り切った演技が想像以上に最高」「ブチギレ演技に爆笑。本人とはまったく真逆のキャラを演じているからこその演技だと思う」と好評を得ました。
直近では、2025年に放送され、キャスト全員がハマり役と好評を博したTVドラマ『ひらやすみ』(作:真造圭伍)も印象的です。吉岡さんは、不動産会社に勤務する仕事熱心な女性「立花よもぎ」役で出演しています。本作は、仲良くなったおばあちゃんから一戸建ての平屋を譲り受けて暮らすフリーターのお気楽な自由人「生田ヒロト(演:岡山天音)」と、同居する美大生のいとこの日常を描いた物語です。
よもぎは、職場でエースといわれているものの、仕事に追われ、どこか心に余裕のない生活を送っています。序盤ではヒロトの能天気さにいら立ちを見せますが、次第に彼のペースに巻き込まれ、心がほぐれていく繊細な心情の変化が描かれるキャラです。吉岡さんは彼女の機微を巧みに演じ、等身大の人物像も相まって多くの視聴者の共感を集めました。
特に、モヤモヤを抱えていたよもぎが、イライラしてダッシュするヒロトに触発されて一緒に走るシーンは、ファンから好評です。視聴者からは、「吉岡さんのピロピロ飲みと全力ダッシュからの笑顔が良かった」「今まであざといキャラの演技が多いイメージだったけど、リアルに近い役の演技も上手だと思った」などの声があがっています。
(LUIS FIELD)
