ダークな一面もクセに? 衝撃的な悪女役がハマってた朝ドラ女優 「こっちが素かと思っちゃう」
お茶の間で愛される「朝ドラ」ヒロインを演じた女優は、その親しみやすいイメージとは対極にあるキャラクターを演じ、まったく異なる顔を見せることがあります。なかでも実写化作品で描かれる悪女やダークな役柄は話題になりました。
イメージはどこへ?かわいいのにキレた演技が怖すぎ!

NHKの連続テレビ小説「朝ドラ」のヒロインといえば、フレッシュで親しみやすいイメージを思い浮かべる人も多いでしょう。数ある実写化作品のなかでは、朝ドラヒロインとして知られる女優が、出演の前後にダークな存在や悪女のような役に挑み、視聴者に大きなインパクトを与えた例もありました。
2015年放送の朝ドラ『まれ』で、ひたむきにパティシエを目指すヒロイン「津村希」を演じた土屋太鳳さんは、本人もまじめで明るく前向きな人物像で知られています。そんな天真爛漫なイメージを一掃し、狂気の演技で衝撃を与えたのが、こちらも朝ドラヒロインとして知られる芳根京子さんとのダブル主演が話題になった、2018年公開の映画『累―かさね―』(原作:松浦だるま)です。
本作で舞台女優「丹沢ニナ」を演じた土屋さんは、類まれなる美貌を持ちながらも才能が花開かず焦燥するなか、キスで顔が入れ替わる不思議な口紅を使い、顔に傷がある醜い容姿ながら天才的な演技力をもつ「淵累(演:芳根京子)」の才能を利用して、名声を得ていく役どころに挑みました。
ニナを演じる土屋さんは、累をハイヒールで踏みつけたり激しく罵倒したりするなど、プライドの高さが際立つ攻撃的な一面を表現しています。さらに累と入れ替わった状態の場面では、劣等感の強い臆病な表情から、美貌を手に入れたことで累の欲望がエスカレートしていく過程も巧みに演じ分けました。
その豹変には、公開時「ハスキーな高笑いから、ドスを利かせたような声で罵る姿が、素なのではと思うほどの迫力」「元気いっぱいのキャラが定番だけど、ワガママで性悪な女子の演技が最高」といった声があがりました。明るく健康的な土屋さんのイメージを覆した演技として、高く評価されています。
清純で落ち着いたイメージのある有村架純さんは、2013年放送の朝ドラ『あまちゃん』でヒロインの母「天野春子」の若き日を演じて注目を集め、さらに2017年前期の朝ドラ『ひよっこ』ではヒロイン「谷田部みね子」に抜てきされました。農家で育った素朴で前向きな少女を等身大で演じ、親しみやすい人物像を確立しています。
そんな有村さんが新境地を切り開いたとされる作品のひとつが、『ひよっこ』と同じ2017年公開の映画『3月のライオン』(原作:羽海野チカ)です。有村さんが演じた「幸田香子」は、将棋の才能を持つ主人公「桐山零(演:神木隆之介)」の義姉で、零の存在によりプロ棋士の父から将棋を辞めさせられた過去を持ち、彼に複雑な感情を抱いています。
有村さんは零に対しきつい目つきで辛辣な言葉を浴びせ、泣き叫ぶなど迫力ある演技で気性の荒さを表現しました。一方で、妖艶なランジェリー姿で零に近づいたり、背後から抱きついたりする場面もあり、不安定さを抱える香子を見事に演じています。
視聴者からは「弟を憎んでいるのか愛しているのか、邪魔したいのか認めてほしいのか分からなくて複雑」「かわいい顔しているのに辛辣というギャップで、余計怖く見えて良かった」「朝ドラ始まった時くらいに観に行ったから違いすぎてびびった」といった声があがり、正統派ヒロインの枠に収まらない、女優としての底力を発揮した役柄として話題になりました。
2025年に放送された朝ドラ『あんぱん』で快活なヒロイン「朝田のぶ」を演じた今田美桜さんは、彼女がブレイクするきっかけのひとつとなったドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(原作:神尾葉子)で、小悪魔的な魅力を放つ「真矢愛莉」を演じています。名門校の英徳学園を牛耳る「C5」のメンバーである彼女は、愛らしいツインテール姿が印象的な美少女でありながら、授業料や寄付金の払えない生徒を見つけては強制的に退学させる「庶民狩り」を楽しむサディスティックな一面を持っていました。
幼なじみの「神楽木晴(演:平野紫耀)」に恋心を抱き、彼が想いを寄せる主人公「江戸川音(演:杉咲花)」に嫉妬して追い詰めようと暴走する姿や、あえて晴の怒りを買い、切ない思いをぶつける際の鬼気迫る表情は圧巻です。
ネット上では「人を上から見下ろす場面での目の見開き方や、罵声の飛ばし方が半端ない」「キレる演技は人一倍怖いところが魅力的」「目鼻立ちはっきりしてるからこういう悪女役が余計怖い」と絶賛され、かわいらしさと迫力のギャップに多くの視聴者が釘付けになりました。物語が進むにつれて見せる喜怒哀楽の豊かさも含め、彼女の演技力が際立った役といえるでしょう。
(LUIS FIELD)
