「えっ植物名?」農水省が「虎杖」投稿で大喜利に…わかります「ブラザー」ですね!
農林水産省公式Xアカウントが仕掛けた「難読」漢字クイズが、クイズになっていませんでした。そもそもクイズのつもりもなさそうですが……その顛末を見ていきましょう。
読める読める! ただし読めた理由が植物ではない

農林水産省の公式X(旧Twitter)アカウント(@MAFF_JAPAN)が2026年4月23日、「とある植物の名前ですが、何と読むのかご存じでしょうか」というコメントとともに、「虎杖」の漢字2文字の画像を投稿しました。
本来であれば、植物に詳しくなければまず読めない難読漢字ですが、おなじみ『呪術廻戦』(作:芥見下々)の主人公「虎杖悠仁(いたどりゆうじ)」の名字として広く知られており、リプライ欄には続々と正解が書き込まれています。農林水産省側も、そうしたファン層の存在を十分に意識したうえでの投稿だったのでしょう。
ところが、ここからが本番でした。正解の「いたどり」と並んで、『呪術廻戦』由来とおぼしき「別解答」が大量に飛び込んできたのです。
そのひとつが「ブラザー」で、これは作中に登場する1級呪術師「東堂葵(とうどうあおい)」が虎杖悠仁に向けて使う呼び方です。
初対面で女性の好みが一致したことで「存在しない記憶」があふれ出し、虎杖を「親友」と認定するというキャラクターで、作中でも屈指の個性的な存在といえます。この「親友」、当初は「親友(ベストフレンド)」であり、物語の進行とともに「親友(マイベストフレンド)」「親友(ブラザー)」とレベルアップしていきました。
「ブラザー」は東堂の代名詞ともいえるもので、今回のリプライ欄でも多くのユーザーがこちらを「回答」しています。
ほかにも「にしちゅうのとら(西中の虎)」「こぞう(小僧)」「ちょうそうのおとうと(脹相の弟)」など、作品内の文脈に由来するとおぼしき回答が相次ぎました。正解が出ているのに、あえて別の言葉で答えるリプライ欄の盛り上がりは、もはや大喜利の様相を呈していたといえるでしょう。
また、農林水産省のアカウント名「MAFF」がアニメ制作会社「MAPPA」に見えた、という声も複数、見られました。
では、「イタドリ」とはどのような植物なのでしょうか。タデ科の多年草で、野山やあぜ道など日本各地に自生しており、春(3月から5月上旬ごろ)に出る若い茎が食用になります。独特の酸味とえぐみがあるため、アク抜きをしてから調理するのが一般的で、炒め物や煮物など様々な料理に利用されてきました。地方によって「スカンポ」「ゴンパチ」など呼び名が多彩で、高知県では古くから親しまれ、学校給食にも登場する身近な食材です。
「虎杖」という漢字は、若い茎に見られる赤紫色の斑点が虎の模様に似ていることに由来する、との説が聞かれます。一方、読み方の「いたどり」は、若葉を患部にすりこむと痛みが和らぐという民間療法から「痛み取り」が転じたものだとか。
『呪術廻戦』の大ヒットによってこの難読漢字を読めるようになった人が増えたように、今回の農林水産省の投稿が、イタドリという植物そのものを改めて知るきっかけにも……なっているといいですね。
(マグミクス編集部 マンガ担当)