歴代『スーパー戦隊』魅惑の女幹部たち 日活女優やグラビアアイドルが演じた個性派キャラ3選
「スーパー戦隊」シリーズは、主人公たちだけでなく個性豊かな敵キャラも注目を集め、作品を彩ってきました。なかには、強いインパクトを残した女性の敵キャラも登場しました。
子供向け番組でも思い切ったキャスティング

これまで数々の名作を生み出してきた「スーパー戦隊」シリーズでは、敵組織に所属する女性幹部たちも、作品を語るうえで欠かせない存在です。圧倒的な戦闘力に加え、妖艶さやミステリアスな雰囲気をまとったキャラも多く、そのビジュアルやドラマ性に魅了された視聴者も少なくありません。
●日活女優も演じていた妖艶な敵キャラ
1987年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第11作目『光戦隊マスクマン』は、地上侵略を目論む敵「地底帝国チューブ」に、オーラパワーの素質を持った5人の若者がマスクマンとして立ち向かう作品です。地底帝国チューブは、ボス「地帝王ゼーバ」を筆頭に強烈なキャラが登場しますが、特に「地帝王子イガム(演:浅見美那)」は、シリーズのなかでも異色の存在として知られています。
敵幹部のイガムは、かつて地底世界を統治していたイガム家の嫡男で、家の再興と引き換えにゼーバに従っているキャラです。中世の騎士を思わせる黒の甲冑に身を包み、指揮棒のような武器から火球を放つ攻撃でマスクマンを苦しめました。
中性的な顔立ちが特徴のイガムは、第45話で実は女性であったことが判明します。女性は王位を継げないというしきたりのため、幼少期から男性として育てられてきた過去が明かされ、イガムという人物に深いドラマ性を与えました。
イガムを演じた浅見美那さんは、「日活ロマンポルノ」で活躍した経歴を持ち、端正な顔立ちと妖艶な雰囲気で強い存在感を放っています。また、イガムだけでなく、双子の妹で「レッドマスク」と恋愛関係になる「イアル姫」も演じており、イガムとはまた違った性格の役柄を見事に演じ分けていました。
●途中参戦はまさかの幹部の妻?
1992年に放送されたシリーズ第16作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』は、太古の恐竜の力を受け継いだ戦士たちが、「魔女バンドーラ」率いる敵組織と戦う姿が描かれた作品です。そのなかで、第19話から初登場する「ラミイ(演:河合亜美)」は、ビジュアルとドラマ性の両面で高い人気を誇る女幹部として知られています。
ラミイは、バンドーラ一味に仕える幹部のひとりで、サソリをモチーフとした黄金色のコスチュームに、頭部の派手な装飾が目を引くインパクトの強いビジュアルが特徴です。また、同じく幹部の「グリフォーザー」の妻でもあり、ブーメランを武器にグリフォーザーにも劣らぬ高い戦闘力をみせています。
ジュウレンジャーの紅一点である「プテラレンジャー」にも引けを取らない美貌を持ち、登場回数は少ないながらも、バンドーラの力によって巨大怪人「ラミイスコーピオン」へと変貌する展開が描かれました。そのおぞましい姿とのギャップは、多くの視聴者に衝撃を与えています。
最終回には、ジュウレンジャーに敗れ、宇宙の果てへと追放されますが、グリフォーザーとの間に子供をもうける驚きの展開も盛り込まれ、最後まで視聴者を楽しませました。
●異国の地で暗躍する妖艶な女幹部
獣の力を源とする拳法「獣拳」を駆使して戦うシリーズ第31作『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は、2007年に放送された作品です。本作では、正義の流派「激獣拳ビーストアーツ」と邪悪な「臨獣拳アクガタ」が対立し、野生動物に育てられた青年「漢堂ジャン」たちが、修行と成長を重ねながら敵に立ち向かう姿が描かれています。
劇場版として公開された『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホオウ!香港大決戦』では、TVシリーズとは異なる壮大なスケールで物語が展開され、舞台となる香港の街並みを背景に激闘が繰り広げられました。なかでも敵幹部の「ミランダ」は、世界征服を企む香港のメディア王「ヤン」に仕える秘書で、銀色のチャイナドレスに身を包んだ妖艶な雰囲気が印象的なキャラです。
そんなミランダを演じたのは、当時グラビアアイドルとして人気を博したインリン(旧芸名:インリン・オブ・ジョイトイ)さんで、敵組織に仕える幹部として暗躍し、ゲキレンジャーたちの前に立ちはだかります。セクシーさを前面に押し出したビジュアルと挑発的な振る舞いと、プロレス経験を生かしたしなやかで迫力あるアクションも見どころとなっています。
当時、ミランダを演じたインリンさんは「エロテロリスト」を自称するグラビアタレントとしてブレイク中で、代名詞である「M字開脚」を作中で披露するなど、魅惑的なシーンも話題になりました。
(LUIS FIELD)
