「大胆すぎる…」『スーパー戦隊』妖艶すぎた“顔出し女幹部”たち 魅惑コスチュームに「ご褒美です」
「スーパー戦隊」シリーズのなかでは、ヒーローに立ちはだかる敵組織も個性豊かに描かれてきました。なかでも、敵の女性幹部は作品の見どころのひとつといえる存在です。シリーズ初期から特徴的なキャラクター造形が施され、色気を前面に押し出した描写はもちろん、こだわりの詰まった特殊な衣装や装飾によって強い印象を残すキャラも数多く登場しました。
ヒーローとは異なる魅力を放つ女性幹部

長い歴史を刻んだ「スーパー戦隊」シリーズでは、これまで敵組織の魅力的な女性幹部が登場してきました。圧倒的な強さだけでなく、妖しさや色気をまとった佇まいで視聴者の記憶に刻まれるキャラクターも多く、作品を象徴する存在として語られることも少なくありません。
●2作連続で登場した伝説の敵女幹部
『電子戦隊デンジマン』は1980年に放送されたスーパー戦隊シリーズ4作目で、「地球総ヘドロ化」を企む悪の組織「ベーダー一族」と戦うヒーローの姿が描かれています。本作で強烈な存在感を放った敵が「ヘドリアン女王(演:曽我町子)」です。彼女はシリーズのなかでも珍しい女ボスとして、多くの視聴者に鮮烈な印象を残しました。
ヘドリアンは、濃いメイクと派手な衣装、頭の上と左右に伸びた角が特徴で、「デンジマン」を妖魔術で苦しめる一方、怪人たちを優しく労わる姿も印象的なキャラです。極悪ながらユーモアある憎めない悪役として人気を博したへドリアンは、デンジマンの最終回でベーダー一族が滅亡後、孤独となり宇宙の果てへと消え去っていきます。
しかし、デンジマンに続くシリーズ5作目『太陽戦隊サンバルカン』で、へドリアンは冷凍保存からメカ心臓を埋め込まれて蘇り、「機械帝国ブラックマグマ」に加入しまさかの再登場を果たします。前作から立場を変えて登場する設定は異例のキャスティングです。サンバルカンでは、特徴的な頭部はミラーボールのような球体に変わっており、より異質な悪役を演出しました。
また、へドリアンはメカ心臓が弱り命を落とし、デンジマン、サンバルカンどちらにも倒されない稀有な最期となりました。
●色気ムンムンでも怒りで巨大化?
落第忍者だった若者たちが敵組織「宇宙忍群ジャカンジャ」と戦う姿を描いた『忍風戦隊ハリケンジャー』は2002年に放送されたシリーズ26作目です。そして、本作で女幹部の敵として登場するのが、「暗黒七本槍」の「四の槍」に位置付けられた「ウェンディーヌ(演:福澄美緒)」です。
ウェンディーヌは谷間を強調した上半身と紫のボディスーツに包まれた下半身が印象的で、シリーズのなかでも妖艶さを前面に押し出した女幹部として描かれました。艶のある仕草や口調で相手を翻弄しつつ、蛇忍法を用いた変装や幻惑を得意とし、怪人を巨大化させる「コピージャイアント」を所持する重要な役割を担っています。
また、感情が高ぶることで自ら巨大化する能力を持ち、「ハリケンジャー」や「ゴウライジャー」が苦戦を強いる存在としても描写されました。同じ暗黒七本槍の女幹部「フラビージョ(演:山本梓)」とどちらが宇宙一のくノ一かを張り合う姿も印象的で、セクシーさと凶暴さが同居したウェンディーヌには現在もファンが多いようです。
●見た目はセクシーでも語尾がコミカルなユニークキャラ
2008年放送の『炎神戦隊ゴーオンジャー』で敵組織「蛮機族ガイアーク」の幹部として異彩を放った存在が「害水大臣ケガレシア(演:及川奈央)」です。ガイアーク唯一の女性幹部であり、汚水や排水をイメージし、背中や肩に独特の装飾を施した姿で登場しました。銀色の甲冑のようなデザインながら、胸元を大胆に開いた衣装が大人の色気を際立たせています。
作中のケガレシアは怒りに任せて頭から湯気を噴き上げるコミカルな描写や、語尾に「おじゃる」を付ける独特の話し方など感情表現の豊かなキャラクターとして描かれました。享楽的で気分屋な性格は合理主義的な他のガイアーク幹部とは明確に異なり、組織のなかでも浮いた存在として強い印象を残しています。
物語終盤、ガイアークに反旗を翻して裏切り者として粛清されるという結末を迎え、憎めない悪役だっただけに悲しんだ視聴者も多かったようです。
また、10周年記念Vシネマ『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』では「ゴーオンイエロー」が怪人化してしまった代わりに、ケガレシアが登場し「ケガイエロー」に変身するという意外な展開を見せてファンを大いに沸かせました。
ゴーオンイエローが怪人化から解放されるまでの出来事ではありましたが、ケガイエローはゴーオンイエローのスーツをベースに、頭部にバルブを備えたデザインとなっており、ケガレシアらしいアレンジが施されています。
(LUIS FIELD)