『ウルトラセブン』ひし美ゆり子がギャラ2か月分を一瞬で失った理由 撮影中に起きた「まさかの事件」とは
アンヌ隊員ことひし美ゆり子さんは、とある「事件」で給料を2か月分失いました。その理由は……自業自得でしょうか。
「おてんば」の代償はでかい

『ウルトラセブン』の「友里アンヌ」隊員を演じたひし美ゆり子さんは、その変わらぬ美貌で今もファンを魅了し続けています。とはいえ『ウルトラセブン』の出演時は、まだまだ駆け出しの若手女優ということもあり、さまざまな「失敗」をやらかしたこともあったそうです。
それこそ、スタッフから止められていたにも関わらず、遅くまで飲み明かすこともしばしばありました。それが直接の原因かは不明ですが、「お仕置き」として出番が減らされたこともあったそうです。
そんなアンヌ同様に「おてんば」なキャラクターだったひし美さんの最大の失態といえば、「シャンデリア事件」でしょう。彼女は、この事件のせいで「2か月分のギャラ」を一瞬で失ったのです。
その事件が起きたのは、『ウルトラセブン』第10話 「怪しい隣人」の撮影中のことでした。「イカルス星人」の登場回でもあります。いったい、ひし美さんに何が起きたのでしょうか。
事件の現場は、ロケ地として借り受けていたとある豪邸でした。劇中では「アキラ少年」が、隣人(イカルス星人)を監視する場所として登場する別荘です。この豪邸での撮影中、ひし美さんは差し入れのミカンを照明スタッフに渡すため、ひょいと放り投げました。
しかし手元が狂って、そのミカンは運悪く天井にぶら下がる高級シャンデリアを直撃し、そのままシャンデリアを粉砕してしまったというのです。良かれと思ってやったことが、まさかの騒ぎを生む羽目になりました。
この別荘は撮影用に借り受けていたもので、シャンデリアは弁償となります。その額は、実にひし美さんの『セブン』出演料の2か月分に相当する額でした。単純計算でいえば、ここまでの10話中、8話はノーギャラ出演になったということです。
さらに前述の通り、彼女は途中から出番が減らされることもありました。これも出演料に影響を与えたでしょう。『ウルトラセブン』とは、空想特撮シリーズの系譜とは裏腹に、ひとりの若手女優にシビアな現実を叩き込んだ作品でもあったようです。
参考書籍:『アンヌ今昔物語 ウルトラセブンよ永遠に…』(著:ひし美ゆり子/小学館)、『セブンセブンセブン: わたしの恋人ウルトラセブン』(著:ひし美ゆり子/小学館)
(片野)

