『ラピュタ』ドーラの”夫”説も出てた海賊の「謎の親父」は何者? 公式設定見たら「マジか」
『天空の城ラピュタ』に出てくる海賊船「タイガーモス」のなかにいる頑固親父、あの男の正体は何者なのでしょうか?
余り説明されない壮年の男性

公開40周年を迎える映画『天空の城ラピュタ』は、実に魅力的なキャラクターたちによる冒険活劇です。本作を煌めかせてくれたのは、なんといっても「ドーラ」率いる空中海賊の「ドーラ一家」でしょう。豪放磊落なドーラはもちろん、彼女のボンクラ息子、そして子分たちも、忘れられない存在ですが、ひとり謎の人物がいました。
彼らが乗り込む飛行船「タイガーモス」には、熟練技師の「親父」がいます。禿頭にグラサンと髭という風貌で、口を開けば罵詈雑言、そんな昔気質の親父です。
『ラピュタ』初見の時、この男はドーラの夫、つまりこの海賊一家の「父親」だと思った方も多いでしょう。少なくとも幼少に『ラピュタ』を観たという人であれば、彼を父親と思っても、無理からぬことです。
ただ、実際はあの親父はドーラの夫ではなく、名前は「ハラ・モトロ」と言います。制作進行の原俊嗣さん、そして東映動画の短編作品『もぐらのモトロ』にちなんで名付けられました。
彼はドーラの父親の時代から、海賊家業をしている大ベテランです。先代から、世話になっていたと見るのが妥当でしょう。ドーラとはチェスをするシーンもあり、長年の信頼関係を感じさせます。
さて、あの技師がドーラの夫ではないことは分かりました。では、一家の父親はどこにいるのでしょうか。
公式資料を見ると、実はドーラと夫はとうに死別しているという設定でした。夫はかつての天才科学者であり、タイガーモスはその遺産です。また、空中を高速移動する際にドーラたちが乗り込む小型飛行機「フラップター」も、亡き夫が発明していました。
ドーラの亡き夫の「遺産」、これを整備しているのがハラ・モトロなのです。豪快な女海賊ドーラも、最愛の人の死を乗り越え、暴れ回っているのでした。
参考書籍:『ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ』(文春文庫)
(片野)
