なぜザクは「空」を飛べないのか? 先にグフを飛ばしたジオン軍の「大人の事情」
宇宙世紀の『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するザクIIは、基本的に単独で空を飛ぶことはできません。初めて単独飛行に成功したとされるのは、後継機であるグフの改装型であるフライトタイプとなりますが、なぜザクは空を飛べなかったのでしょうか?
先に空を飛んだのは「グフ」だった

宇宙世紀を舞台とするガンダム作品において、ジオン軍のMS「ザクII」は、大気圏内で空を飛ぶことができません。そもそも飛ぶ必要がなかったといえます。基本的にザクは宇宙空間および地上用の兵器であり、空中戦まで考慮した設計とするには燃料の積載量や機体形状に無理があります。シャア・アズナブルは自由落下の最中にガンダムへの攻撃を行っていますが、これは一部のエースパイロットのみが可能な「例外」と言えるでしょう。
ザクが地球上の戦いで想定していた敵は、61式戦車やフライマンタなどの航空兵器です。戦車に対しては120ミリ口径のザク・マシンガンで正面から押し切れますし、ある程度ジャンプもできるので、上に飛び乗るなどの奇襲攻撃で十分優位に立てます。航空機に対しては、当時のザクの機動力で空中戦を挑んでも恐らく意味はなく、マシンガンによる対空攻撃の方がはるかに有効と思われます。
実際のザクと地球連邦軍の交戦内容については、おそらく『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』で描かれた内容が最もリアルな描写となるでしょう。戦車や歩兵にとって、ザクがどれほど恐ろしい存在なのかが、余すところなく描かれています。
しかし、将来的に地球連邦軍がモビルスーツを地上戦に投入してきたとしたら、建物や地形が複雑な場所で戦う場合、立体的な動きができる方が有利なのは明らかです。戦況に応じてザクの強化は続けられていましたが、なぜグフが最初に飛ぶことになったのでしょうか。


