「ガンタンク」はなぜ「危険なコクピット」に改修されたのか コア・ファイターの損失がカギに?
『機動戦士ガンダム』の味方側MSとして有名な「ガンタンク」。このガンタンクには、MS史上もっとも危険な位置にコクピットがあるのはなぜでしょうか。振り返って考えてみました。
なぜ乗員は頭部に? 防弾性も低く「丸見え」状態

『機動戦士ガンダム』に登場するMS(モビルスーツ)である「RX-75 ガンタンク」は、下半身が戦車のように無限軌道(キャタピラ)という一風変わったスタイルのMSですが、それゆえか特異な運命を歩むことになります。
ガンタンクの下半身が無限軌道なのは、「地球連邦軍が2足歩行のシステム実用化前だったから」というのが通説です。しかし連邦軍のMS開発を推し進めた「V作戦」の最初のMSということで、脱出カプセルともなる「コア・ファイター」を中心とした「コア・ブロック・システム」という最新技術を組み込んでいました。
このコア・ファイターがコクピットになるわけですが、ガンタンクにはもうひとつのコクピットがあります。それが頭部に備えられた砲撃手用のコクピットでした。この頭部コクピットはミノフスキー粒子下における有視界戦闘を考慮し、透過性の高い特殊素材による防弾キャノピーを採用しています。
しかし通常の装甲に比べれば耐弾性は低く、腹部と違って脱出カプセルになっているわけではないので、パイロットの生存率は比べるまでもないでしょう。戦闘機と同じレベルかもしれませんが、高速で動くものと陸上で走行するものでは直接狙われる可能性は段違いです。
ところが「ホワイトベース」で運用されていたガンタンクは、後にコントロール系を統一し、この頭部コクピットで操縦するシステムへと変更されました。あきらかにパイロットの生存率を下げる変更ですが、これはホワイトベースならではの苦渋の選択だったのかもしれません。



