『ガンダム』フラウ・ボゥをめぐるふたつの未解決問題「実は非幼なじみ」「実は怪力」
おなじみアムロのガールフレンド「フラウ・ボゥ」には、いまなお未解決のままの謎が残されています……が、ぶっちゃけ重箱のスミをつつくようなお話です。
「アムロの隣の女の子」謎多し?

『機動戦士ガンダム』に登場する主要キャラのひとり「フラウ・ボゥ」は、主人公「アムロ・レイ」のガールフレンドと公式に説明されています。第1話でアムロの部屋に上がり込み、手つかずのサンドイッチに呆れながら避難を急かす場面などから、ふたりの距離感はすでに十二分に親密と見え、いわゆる幼なじみと受け取るのが自然でしょう。
ところが、安彦良和先生のマンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、幼少期のアムロは父テムに連れられてコロニーを転々としていたとされており、フラウとの幼なじみ関係は明確に否定されています。これに、「そんなバカな」と思ったファンの人もきっと多いのではないかと思われますが、実のところオリジナルのアニメ本編からも、「幼なじみではないこと」を示唆していると思われる描写や説明がいくつかひろえるのです。
第13話「再会、母よ…」では、アムロの実家が地球にあるとされており、つまりアムロとその父「テム・レイ」は、どこかのタイミングでサイド7に移り住んだことが明らかになります。
そして、その移り住んだタイミングが比較的、最近であることを示唆しているような描写も見られます。「ホワイトベースのテムの自室に飾られた息子の写真がごく最近のもの」というのがそれで、「最近のものしか飾る写真がない≒それまでの写真は妻のもとにある or 何らかの理由でしまわれたまま≒引っ越してきたのが最近である」という見方です。
「職場に飾る子供の写真をこまめにアップデートしている」ということも考えられるかもしれません。とはいえここまでをあわせて考えると、具体的な根拠はやや乏しいながらも、「フラウの家の隣に越してきたのは、さほど昔の話ではない」との解釈はそう無理のあるものではなさそうです。
もっとも、幼なじみでもないとすると、あの第1話からの距離感はいったい何なのか、という疑問も湧いてきます。「実は地球に住んでいたころからの幼なじみで、サイド7でもお隣さんどうし」という可能性も……いやさすがにそれは、穿ちすぎでしょうね。
もうひとつ、フラウをめぐってはいまなお未解決の謎があります。それは第18話「灼熱のアッザム・リーダー」での出来事です。
ホワイトベースを脱走したアムロをフラウが追いかける展開のなか、アムロがジオンの採掘基地を発見しました。後先考えず基地へ駆け寄ろうとするフラウの行く手を、アムロはあわててガンダムの手でさえぎります。そのときフラウは、目の前のガンダムの巨大な小指を片手で持ち上げてしまったのです。
全高18m、本体重量43.4tのガンダムです、小指1本でも相当な重量があるはずで、それを苦もなく持ち上げたフラウの姿には、目を疑わざるをえません。
このシーンについては「フラウが指を持ち上げるタイミングに合わせて、コックピットのアムロが指を動かした」との解釈もあるようですが、「実はとんでもない怪力」という解釈も、なんだか魅力的ではないでしょうか。
(マグミクス編集部 ガンダム担当)

