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『ガンダム』ホワイトベースクルーの「その後」 スピンオフが描いた各々の人生模様

『ガンダム』の「ホワイトベース」に乗船していたクルーのその後を見ていきましょう。アムロやブライトなど主要キャラのそれはよく知られるところですが、意外なキャリアを積むことになったオペレーターや整備兵も見られます。

終幕のあとも人生は続く…主役ではなかった彼らの「その後」

カイを主人公に描く宇宙世紀の物語。『機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』第1巻 作:ことぶきつかさ/原作:矢立肇、富野由悠季(KADOKAWA)
カイを主人公に描く宇宙世紀の物語。『機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』第1巻 作:ことぶきつかさ/原作:矢立肇、富野由悠季(KADOKAWA)

『機動戦士ガンダム』において、強襲揚陸艦「ホワイトベース(WB)」に乗り込んだ少年少女たちの多くは、「一年戦争」後も生き延びています。しかし、その後の人生がアニメ本編で描かれたのは、「アムロ・レイ」や「ブライト・ノア」、「ミライ・ヤシマ」や「ハヤト・コバヤシ」等ごく一部です。その他のクルーたちはカメオ出演にとどまるか、その後の足取りが不明瞭なままとなっています。

 そうした空白を補完し、彼ら一人ひとりの人生を深く描き出しているのがスピンオフのコミック群です。意外な転身やキャラクター同士の有機的なつながりが描かれ、アニメ本編の世界観をさらに奥深いものにしています。

 その中心人物といえるのが「カイ・シデン」です。カイは続編『機動戦士Zガンダム』では軍を離れ、フリーのジャーナリストに転身していました。地球連邦軍内の暴走エリート部隊「ティターンズ」の悪行を追う一方で、反ティターンズ組織「カラバ」に協力していたのです。

 その延長から、マンガ「デイアフタートゥモロー」シリーズ(作:ことぶきつかさ/原作:矢立肇、富野由悠季)では主人公に抜てきされ、「宇宙世紀の裏側」を追う語り部として活躍します。各地を飛び回り、多くの人物を取材する立場にあることから、元WBクルーたちを物語へ再登場させ、戦後の生き様を伝える「ハブ(人脈の中心人物)」として機能しているのです。

 なかでも注目を集めたのが、本編でもカイと深い関わりを持っていた「セイラ・マス」でしょう。セイラは『機動戦士ガンダムZZ』終盤で、「リィナ・アーシタ」を救った資産家として登場しましたが、『デイアフタートゥモロー』では戦災孤児の支援活動に取り組み、カイのジャーナリスト活動を支えるスポンサーだったことが描かれています。また、その傍らには成長したリィナの姿もあり、『ZZ』から穏やかな年月が流れたことを感じさせました。

【画像4枚】うん確かに居たわ こちらが当時のジョブ・ジョンとオスカ・ダブリンです

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多根清史

フリーライター。主にゲーム・アニメ・漫画を守備範囲としてきたほか、ここ数年は(個人的なガジェット好きもあり)iPhoneやスマートフォン、インターネットやPCなどハイテク全般の記事も執筆。著書に『宇宙世紀の政治経済学』『教養としてのゲーム史』、共著に『超ファミコン』『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』など。

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