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そこから持ってくるんだ? ウルトラセブンで登場予定だった幻の意外な「カプセル怪獣」とは

『ウルトラセブン』の「カプセル怪獣」は、「ウインダム」「ミクラス」「アギラ」です。しかし、幻のカプセル怪獣がいたことをご存じでしょうか? しかも、ウルトラファンならおなじみのあの子だったのです。

歴史が変わっていたかもしれない幻のカプセル怪獣の正体

「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.01 ウルトラセブン」(講談社)
「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.01 ウルトラセブン」(講談社)

『ウルトラセブン』の作中には「ウインダム」「ミクラス」「アギラ」と、「ウルトラセブン」が戦えない時などに助けてくれる「カプセル怪獣」が登場します。このアイディアはその後の「ポケットモンスター」にも大きな影響を与えており、まさに偉大な発明といえるでしょう。

 さてこのカプセル怪獣ですが、企画段階では全く違う「設定」が予定されていたことをご存じでしょうか。企画当初では、過去に登場した怪獣が味方になり、それを敵の怪獣と戦わせる予定だったのです。倒した敵を仲間にする、という王道中の王道路線でした。

 この段階では、まだ『ウルトラセブン』の世界観も確立されていません。そのため、カプセル怪獣の候補に関しては、『ウルトラセブン』以外の作品からの登場も視野に入っていたそうです。

 意外かもしれませんが、そのなかには『ウルトラQ』第18話「虹の卵」に登場の怪獣「パゴス」も含まれていました。『ウルトラマン』に登場した怪獣たちではなく、『Q』のパゴスがキャスティングされていたことにはときめきを感じます。

 なお、この幻の「パゴス登場回」の脚本を担当したのは、山田正弘さんという方です。そう、実際に『Q』のパゴス登場回を担当した本人でもありました。

 この幻の脚本の仮タイトルは「漂流する惑星」であり、これは『ウルトラセブン』第32話「散歩する惑星」に継がれることになります。この第32話には、カプセル怪獣「アギラ」が登場しました。つまり旧怪獣路線がなくなって、登板したのが新規怪獣のアギラだった、ということでしょう。

 ウルトラシリーズは『帰ってきたウルトラマン』以降、その世界観が融合していきました。仮にパゴスが登場していれば、『ウルトラセブン』の段階で融合していたことになります。

 決して派手な印象はないパゴスが、歴史を分けていたとは不思議な巡り合わせです。その巡り合わせは今も続き、令和のウルトラシリーズにもパゴスはちょくちょく登場しています。

参考書籍:『ウルトラマン99の謎: 懐かしのヒーロー』(二見書房)

(片野)

【画像】え、そうなの? コチラがウルトラセブンのカプセル怪獣になる予定だった、『ウルトラQ』の怪獣です

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片野

構成作家。1960年代カルチャーを好む。これまでに「ウルトラ」シリーズをはじめとする特撮番組、「ドラゴンクエスト」「ポケットモンスター」など国民的RPGシリーズ、ギャグマンガのジャンルで記事を多数執筆。

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