ウルトラ兄弟が並ぶと目立つ「カラータイマーがない」セブン 代わりの機能と後付けの理由とは
昭和時代のTV番組は、情報が少ないので細かい設定まで知っている子供は多くありませんでした。「ウルトラセブンの胸に、ウルトラマンみたいなカラータイマーがないのはなぜ?」と、よく話題になったそうです。裏を返せば、あの3分間という設定はすごいアイデアだったといえます。
アクシデントに視聴者は「?」

「ウルトラセブン」の胸には、カラータイマーがありません。昭和の「ウルトラ兄弟」が勢ぞろいすると、胸にカラータイマーがないのはセブンだけなので、当時の子供たちは疑問を感じていたと思います。
その理由については、スタッフの裏話が出ており、後年になって作られた設定も雑誌等で紹介されています。
まず、そもそも『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』は、別世界の物語として制作されていました。本来、セブンの世界にウルトラマンは存在しないので、活動限界の設定を引く継ぐ必要もなかったわけです。そのため、セブンは変身から2時間以上が経過する展開もありました。
また、セブンのビジュアルをデザインした成田亨さんも、最初から胸にカラータイマーを描いていません。成田さんは「ウルトラマン」もデザインしていますが、自分が描かなかったカラータイマーを、あとで付け足されたことの反発だったという説もあります。その予防策として、セブンの額に「ビームランプ」を組み込んだそうです。
そのビームランプは、有効活用されることになります。最初は、必殺技「エメリウム光線」が発射される部位として機能しますが、第11話「魔の山へ飛べ」で異変が起こりました。
竜型ロボット怪獣「ナース」と戦闘中、セブンがピンチの状況で、突然ビームランプが点滅したのです。映像の時間は約5秒で、色は緑のまま、警告音も鳴りませんでした。セブンはその直後にナースを倒し、空へ飛び立ちます。
視聴者は、「セブンにもカラータイマー的な制限時間があったのか?」と、驚いたはずです。しかし、ナレーションの説明もなく、点滅時間も中途半端なので、どう解釈すれば良いのか疑問が残りました。
実は、このビームランプ点滅は、一部で電極の接触不良で発生した偶然の出来事だったという説があります。セブンが背中から地面に倒れるシーンの直後なので、その衝撃によるアクシデントだったのかもしれません。

