女子も夢中になったロボットアニメ『銀河旋風ブライガー』の、「多彩すぎる」見どころ
1980年代のロボットアニメ「銀河旋風ブライガー」は、軽快なノリやおしゃれなセリフ、ルパン三世のSF版のようなキャラクター設定など、個性の強い作品です。凄腕スタッフが集結した本作は女性にも人気で、女性同人誌サークルが増えるきっかけとなった作品でもあります。
演歌の前口上から始まる、強烈なオープニング曲
国際映画社製作のロボットアニメ、「J9シリーズ」3部作の第1作『銀河旋風ブライガー』(1981年10月~1982年6月)をご存知でしょうか? 異彩を放つ個性を持ち、TV放送開始から約38年後の現在も、根強い人気を誇る作品のひとつです。
軽快なノリやおしゃれなセリフ、ルパン三世のSF版のような、スタイリッシュなキャラクター設定といった個性の強い本作は、男性向けになりやすいロボットアニメのなかで、女性ファンが比較的多い作品としても知られており、女性同人誌サークルが増えるきっかけとなった作品ともいわれています。
CMに入る時、主人公の「ブラスター・キッド」がツインギターを持ってピックを投げるアイキャッチに、「きゅん」とした女子も多かったのではないでしょうか?
『ブライガー』の数ある魅力のひとつが、オープニング曲のかっこよさです。数々の人気アニメソングを歌う、たいらいさおさんの代表曲のひとつでもある本曲は、アップテンポな音楽とノリの良い歌詞もさることながら、冒頭入るナレーションがなぜか演歌の前口上調という個性的な内容。なのに、かっこよく仕上げてくるセンスがたまりません。
この渋いナレーションを担当するのは、『水戸黄門』のナレーションや、アニメ『タイガーマスク』のミスターX役などを務めた柴田秀勝さんです。オープニングの冒頭から、「夜空の星が輝く陰で、悪(ワル)の笑いがこだまする、星から星に泣く人の、涙背負って宇宙の始末、銀河旋風ブライガー、お呼びとあらば即参上!!」と、柴田さんのナレーションが響きわたるのです。
『ブライガー』のストーリーは、隕石群アステロイドベルトの歓楽街、ウエストJ区9番地に4人の若者が集結し、宇宙の始末屋「コズモレンジャーJ9」を結成。巨大ロボット「ブライガー」とともに、力を合わせてのさばる悪を闇から闇へ葬り去ってゆくという内容です。