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女子も夢中になったロボットアニメ『銀河旋風ブライガー』の、「多彩すぎる」見どころ

ルパン三世を参考に作られた? キャラクターデザイン

『ブライガー』の4人のメインキャラクターは、『ルパン三世』を参考に作られたといわれています。

「ブラスター・キッド」はルパン三世、「飛ばし屋ボウィー」は次元大介、「かみそりアイザック」は石川五ェ門、紅一点の「エンジェルお町」は峰不二子に当てはまると考えられます。キャラクターデザインを担当したのは、小松原一男さん。『デビルマン』や『銀河鉄道999』など、名だたるアニメの作画監督やキャラクターデザインを担当しています。

 低年齢向けテレビアニメとしては初のベッドシーンが描かれているのも本作の話題のひとつ。ヒロインの「エンジェルお町」のベッドシーン(第28話「カルナバルの嵐(後編)」)がテレビで流れた時は、当時の子供たちには衝撃的だったことでしょう。それにしてもエンジェルお町、16歳にしてベッドシーンとは早熟ですね。

 肝心のロボットは、乗用車の形の「ブライサンダー」から巨大戦闘機の「ブライスター」へと巨大化・変形し、そして最終形態の巨大ロボット「ブライガー」へと変形します。かなりかっこいいロボットなのですが、個性的なキャラクターとストーリーに押され気味で、最終形態の巨大ロボット「ブライガー」は、第1話では最後の数分しか出てきません。

 その割に、ロボット玩具はかなりの売り上げだったとか。メカニックデザインは、数々のアニメ作品でメカデザインを手がける樋口雄一さん。「チョロQ」シリーズのデザインから、「リカちゃん」シリーズのデザインまでを手がけるヒットメーカーがロボットデザインを担当していたと聞くと、ブライガーのロボット玩具の人気が高かったのもうなずる話です。

 「J9シリーズ」は3部作構成で、第1作の『銀河旋風ブライガー』に続き、第2作『銀河烈風バクシンガー』(1982年7月~1983年3月)、第3作『銀河疾風サスライガー』(1983年4月~1984年1月)と、第1作での人気の勢いのまま駆け抜けていきました。当時の凄腕スタッフたちに支えられた『ブライガー』は多様な魅力を放ち、今なお根強く愛される作品となったのです。

(川崎晴代)

【画像】「ルパン」の面影も? 『銀河旋風ブライガー』のキャラクターとメカデザイン

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