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初代『サカつく』発売から24年 「Jリーグ開幕」「ドーハの悲劇」世代必携のゲーム

1996年2月23日、セガサターン用ソフト『Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!』が発売されました。自分のJリーグチームを作り上げ、当時Jリーグに加盟していた14チーム+ライバルチームと対戦できるシミュレーションゲームに、ゲーマーだけではなく、多くのサッカーファンが熱狂しました。

自分だけのJリーグチームが持てる!?

『Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!』(セガゲームス)
『Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!』(セガゲームス)

 1996年2月23日、セガよりセガサターン用ソフト『Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!』(以下、サカつく)が発売されました。自分のJリーグチームを作り上げ、当時Jリーグに加盟していた14チーム+ライバルチームと対戦できるシミュレーションゲームにゲーマーだけではなく、多くのサッカーファンが熱狂しました。ライターの早川清一朗さんが当時の記憶を語ります。

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「ブラオヴィーゼー!?」

 これは、私が付けたチーム名です。『サカつく』をプレイしていたのは20年以上前なのに、頭のなかからするっと出てきてくれました。

 筆者は小学生時代にアニメの『キャプテン翼』を観て育った世代です。当然、サッカーは大好きで、1993年に開幕したJリーグの熱狂と、ドーハの悲劇の絶望感は今でも鮮明に思い出せます。

『サカつく』は、そんなサッカー好きを満足させました。従来のサッカーゲームとは比べ物にならないくらいほど洗練されていたのです。ホームタウン選びから始まり、チームカラー、チーム名を選び、スポンサーを集めてグラウンドなどの設備を作り、監督や選手を選んで自分の理想のチーム作りを行えるシミュレーションゲームは、当時のサッカー好きにとってはこれ以上のゲームは存在しないと言えるほど理想的なゲームでした。その後20以上の新タイトルが作られ、現在ではスマホアプリとして『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』が展開されています。

『サカつく』を実際にプレイしていた頃、何を楽しんでいたかといえばやはり選手集めと育成です。一番重要なのは何と言ってもスカウト。無理をしてでも良いスカウトと契約しておかないとランクの高い選手は取れません。特定のスカウトでなければ出ない選手もいたので、選手よりもスカウトに気を使っていました。

 運良くランクが高くて若い選手を確保できたら、祈るような気持ちで海外に留学させるなど戦力増強に努めました。

 特に『サカつく』では当時大人気だったJリーグの選手も登場していたので、お気に入りの選手をスカウトが見つけてくると、無理してでも取りに行った記憶があります。特に中山雅史選手は見つけたら必ずゲットして、レギュラーとして固定していました。年を取って引退するとまた若い状態で登場するので、また探して育成し直すのも定番のプレイスタイルでした。

【画像】24年経ってもサッカー好きを夢中にさせる『サカつく』シリーズ(7枚)

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