『星のカービィ3』人によって印象が違う理由とは?「可愛い」&「シリーズ屈指のグロ演出」
気になる「内容」はどうだったかというと…シリーズ屈指のグロ演出が?

●「簡単」にもほどがある? ところがそのままクリアしたらバッドエンド
『3』では公式に「最近のゲームってむずかしすぎ。もっとサクサク遊びたいよね。」とあり難易度の低さをうたっています。序盤は確かに簡単。何となくプニプニ歩いて、プヨプヨ浮いていると、何となくクリアしてしまっています。とりわけ屋外ステージだとホバリングして移動していると次の扉の上についてしまうこともしばしば。たまに寂しくなってわざわざ下に行ってしまうくらいです。
さすがに後半になるとそうはいかなくなりますが、それでも単純にクリアすること自体は、アクションゲームに親しんだ小学生なら容易な難易度設定となっています。(「ピラミッド」ステージだけは別です)。
こうしてLEVEL5のデデデ大王を倒すところまでは確かに「サクサク」進めるといっても過言ではないのですが、サクサク進んだらまさかの「バッドエンド」なのですからたまりません。デデデ大王を倒した後には赤い目をギョロつかせた黒い雲におおわれるムービーが流れて終わるのです。「簡単」だったのはここまで。真のエンディングを迎えるためには各ステージの「ハートスター」を全て集めなくてはならず、そうとなると急に「激ムズ」仕様となるのでした。
●「怖い」にもほどがある! まさかの「グロ」演出に戦慄
実は『星のカービィ3』は「かわいい」だけのゲームではありません。真のエンディングを目指すとむしろ「怖い」「トラウマ級」、そんな真逆の印象になり得る可能性を秘めているゲームだったのです。その瞬間は真のラスボス「ゼロ」との戦闘中に訪れます。白い巨大な眼球のような姿の「ゼロ」を倒すと、眼球が砕けて鮮血がほとばしり、そのなかより第二形態が出現。さっきまでお空をプヨプヨ飛んでいたのに、この差はなんでしょうか。
手軽に遊びたい人にとってはとことんかわいく。本気で遊びたい人には全く別の一面を見せる。1周目を丸ごとミスリードに使ったような演出には度肝を抜かされました。これが『星のカービィ3』の大掛かりなギミックであり、傑作たるゆえんなのです。癒やされたい人、やりこみたい人、現在Nintendo Switchで配信されているのでぜひ!
※本文を一部修正しました(10月27日9時16分)
(片野)



