『幽☆遊☆白書』戸愚呂(弟)、実は良い人?「酒はちゃんと断る」「マナーが良い」
『幽☆遊☆白書』に登場する敵キャラのなかで根強い人気を誇る戸愚呂(弟)が、「実は良い人ではないか」とネット上で話題になっています。圧倒的な強さを持つ反面、フェミニストだったりマナーを守ったりと「良い人」を垣間見せる戸愚呂(弟)の魅力をご紹介します。
圧倒的パワーを誇りながらも、実は常識人
画業35周年を迎えた冨樫義博先生の作品のなかで、今なおファンの多い『幽☆遊☆白書』。多くの魅力的なキャラクターが登場するなかで、敵ながら高い人気を誇るのが戸愚呂(弟)です。作品の初期から中盤まで主人公・浦飯幽助を徹底的に追い詰めた戸愚呂(弟)ですが、とんでもない強敵なのに「良い人感」がちらほらと見られ、「現代にも対応した先進的なボス」とネット上で話題になっています。
戸愚呂(弟)は、元は人間だったものの、50年前に強さと老いない肉体を手に入れるために妖怪になりました。妖怪になった彼は自身の筋肉を操作し、力を発揮すればするほど筋肉が盛り上がりパワーアップします。パワーは%で表され、80%、100%のパワーアップともなると筋肉が発達しすぎてもはや異形の姿に。圧倒的な強さと異様な見た目で、絶望感を与えました。
そんな彼が「良い人」と評されたきっかけは、暗黒武術会での幽助戦の一幕です。戸愚呂(弟)が攻撃を仕掛けようとした瞬間、幽助の後方に女性キャラが集まっているのに気付き「──っと… 失礼 この角度で攻撃するのはフェアじゃないな」と動きを止めたのです。意外な一面に幽助も「………へっ フェミニストだったとは知らなかったぜ」と返していました。
また、かつて人間だった頃に共に修行した仲である幻海との別れでは、戸愚呂(弟)のトレードマークとも言えるサングラスをわざわざ外して挨拶をする紳士ぶりも見せました。その後に見せた優しい表情と相まって、名シーンだとファンの間で語られています。さらに、左京に乾杯を求められた際には「酒はダメなんで オレンジジュースください」と酒は飲まない意思をはっきりと示す態度に「この時代に飲み会を否定するのはさすが」との意見があがっていました。
他にもネット上では「バイクに乗るときはちゃんとヘルメットを着用するマナーの良さ」や「闘技場が壊れたら新しい闘技場を担いできてくれる」「戦闘中に主人公に対して危機感をあおってくれる」など、戸愚呂(弟)の良い人ぶりが列挙されています。
(マグミクス編集部)