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【漫画】食べようとしたウサギから花を渡され「好きです」 2匹の純愛が「儚くて美しい」

ある冬の日、食べようとしていたウサギから「きつねさん、好きです」と一輪の花を差し出してきて……。2匹の純愛に心が洗われる、『けがわとなかみ』の作者・類家 海さんにお話を聞きました。

ウサギの深い愛が心に沁みる

キツネに熱烈なラブコールを送るウサギ(類家 海さん提供)
キツネに熱烈なラブコールを送るウサギ(類家 海さん提供)

 ある冬の日、食べようとしていたウサギから「好きです」と一輪の花を渡されたキツネ。突然の告白に動揺したキツネは、ウサギを食べずに逃がそうとしました。しかし、ウサギは熱烈なラブコールでむしろキツネを追いかけてきて……。

 類家 海さん(@hebitozou0821)が「自分を食べようとしたたきつねに恋したうさぎのおはなし」としてTwitter上に投稿した、創作マンガ『けがわとなかみ』が話題を集めています。

 この投稿には12万件を超えるいいねが付いており、読者からは「綺麗で儚い物語が素敵」「純粋な好意ってこういうことなのか」「心が潤いました」などの声があがっています。作者の類家 海さんにお話を聞きました。

ーー類家 海さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 子供の頃からずっと絵を描くのが好きで、でも、色を付けるのが苦手なのと、1枚絵じゃ言いたいことが全部伝えられないと気付いてから本格的にマンガを描くようになりました。

ーー『けがわとなかみ』のお話が生まれたきっかけは何ですか?

 人前で自分の意見を主張したり好きなものを好きだと言ったりするのが苦手なので、本当は描くつもりはありませんでした。ですが、大学の先生に背中を押され、勇気を出して自分の意見を好きなマンガで表現することに挑戦しようと思ったのがきっかけです。

「ウサギは食うものだ」と現実を突きつけられたキツネ(類家 海さん提供)
「ウサギは食うものだ」と現実を突きつけられたキツネ(類家 海さん提供)

ーー本来はないはずの物知りコイさんのまぶたを描くなど、細やかな描写にこだわって製作された作品とのことですが、それ以外にもこだわった点はありますか?

 個性を与えすぎないことです。キツネもウサギも何百、何千といる何の変哲もないキツネとウサギのなかの1匹にしたかったんです。だから、名前や性別は決めませんでした。軽く読んでもらえるよう絵本のように分かりやすくすることにも気を使いました。

ーーキツネとウサギの関係性から、多くの読者が作品のとりこになりました。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「救われた」と言ってくださった方がいました。このマンガは私の意見と理想と悩みの塊(かたまり)のようなものなので共感して、感動してもらえて、逆に私が救われたような気がします。

ーー今後、発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 いくつかまだ考えているネタはあるので、どんどん形にしていきたいです。コイさんのお話も描きたいな、と考えています。今回たくさんの方に読んでいただけて、たくさんの言葉をいただけて、自分に自信がつきました。読んで下さった皆様、本当に、本当にありがとうございます!

(マグミクス編集部)

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