マグミクス | manga * anime * game

絶対乗りたくない! ガンダム作品「最悪の欠陥機」4選

ガンダムの世界に登場するのは、完成された機体ばかりではなく、これがドラマを生みます。そこで今回は、もし自分がパイロットだったら絶対に乗りたくない「重大な欠陥を抱えた機体」をピックアップ。致命的な欠陥からお粗末な欠陥までご紹介します。

死に至る欠陥は恐ろしすぎ!

スペックに耐えうるボディが欲しかった「HGUC 1/144 ヅダ」(バンダイ)
スペックに耐えうるボディが欲しかった「HGUC 1/144 ヅダ」(バンダイ)

 ガンダムの世界には、完成された機体ばかりでなく、重大な欠陥や不具合を抱えている未完成の機体も存在します。映像作品ではそれがドラマや名シーンを生み出すことも少なくなく、視聴者に強烈なインパクトを与えがちです。

 そこで今回は、欠陥を抱えていた印象深い機体をご紹介。映像作品やゲーム、MSVを問わず、個人的に忘れられないMSをピックアップしました。

●空を飛びたいと思ったら…

 ランバ・ラルの愛機としても知られるグフ。地上での白兵戦を想定して開発されたジオン公国軍のMSですが、そのバリエーションとしてグフ飛行試験型という機体が計画されました。これは飛行能力を有する地上用MSというコンセプトのもと、立体的な戦術を確立すべく開発が進められたものです。

 しかし一年戦争時の技術では、重力下でMSを単独飛行させるのは困難を極め、幾度となく改良が重ねられます。そのうち形式番号MS-07H-4は脚部エンジンを換装し、腰部に可動フィンを備えた機体で、飛行試験まで行われました。

 それまでの機体と比べて上々のテスト結果を出しますが、飛行試験中に空中爆発する悲しい事故が発生。これもあって、アニメではおなじみのサブフライトシステム「ド・ダイYS」がグフの移動をサポートする運用が採用されていました。

 このグフ飛行試験型は、TVアニメ『機動戦士Zガンダム』にもひっそり登場。こちらは連邦軍が接収し、改良を施した機体です。当初のコンセプトと違って飛行はせず、ホバー移動によって機動力を向上させたものでした。カミーユが乗るガンダムMk-IIにボコボコにされましたが……。

 ちなみにH型シリーズの完成型は「グフフライトタイプ」として、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。短時間とはいえ飛行も実現し、立体的な戦術も見せますが、シロー・アマダの乗るガンダムEz-8に敗れました。グフフライトタイプは連邦軍にも接収されず、開発データが失われてしまったのが惜しまれます。

●ボディが耐えきれない圧倒的加速

 OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場したヅダも重大な欠陥を抱えていた機体です。同機はツィマッド社の機体で、ジオン公国軍の主力機の座を狙って開発されたもの。

 ヅダが搭載する木星エンジンは大推力を誇り、パワー、機動力ともにライバル機を圧倒します。しかし、木星エンジンが生み出す加速力にヅダのボディが耐えきれず、公式の試験飛行中に空中分解するという大事故を起こしました。

 結局、開発競争はジオニック社のザクIに軍配。残念ながらヅダの量産は叶いませんでしたが、ツィマッド社はヅダの木星エンジンをもとに、新型の「土星エンジン」を開発。こちらはドム、リック・ドムに搭載されて日の目を見ることになりました。

【画像】絶対乗りたくない!?欠陥アリのヤバすぎ機体を見る(6枚)

画像ギャラリー

1 2