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『ガンダム』マ・クベの壺、ホントに「いいもの」だった? 市場価格を調べてみた

骨董品蒐集家として自身の壺を「あれはいいものだ」と評したマ・クベ。しかし骨董品に詳しい人はなかなかいないので、本当の価値はわかりませんよね。「中国北宋時代に作られた白磁の壺」だと言われていますが、現在の価格はいくら位なのでしょうか?

マ・クベがいい目を持っていれば高いはず…

龍の口を象った注ぎ口が特徴 「【プレミアムバンダイ限定】機動戦士ガンダム マ・クベの壺」(バンダイ)
龍の口を象った注ぎ口が特徴 「【プレミアムバンダイ限定】機動戦士ガンダム マ・クベの壺」(バンダイ)

 アニメ『機動戦士ガンダム』のマ・クベは、任務のかたわら骨董品を集めることにも精を出していたことで有名。特に中国北宋期(960年~1127年)のものと推測される白磁の壺は、死に瀕した際に「あの壺をキシリア様に届けてくれよ。あれはいいものだ」と遺言まで残すほどです。

 しかしいくら骨董品蒐集家のマ・クベに「いいものだ」と言われても、実際どのくらいの価値があるのかよくわかりませんよね。マ・クベが愛した白磁の壺は、中国の北宋時代に作成された壺だと推測されていますが、制作年代や製作者によっても価値が変わってきます。はたして現在はどのくらいの価格で取引されているのでしょうか?

 まずは出品件数が多かったメルカリやヤフオクでの価格を紹介。マ・クベの壺と似たものを探すと16800円〜30000円前後で売買されているようです。またオークション相場検索サイトの「オークファン」で調べると、新品参考価格が54000円でオークション平均価格は14000円台という結果が。オークションではくわしい年代や製作者などが不明なことも多いので、簡単には「マ・クベの壺」と比較できません。

 とはいえ北宋期に作られた白磁の壺は、透明感のある純白さが宝石のようだと当時の上流階級などから珍重されていたようです。また美術品を専門に扱う業者によれば、ものによっては高額で売買されることもあるのだとか。もしかすると骨董品蒐集家のマ・クベが実際に持っていた壺は、破格の値段がついていたのかもしれませんね。

 ちなみに2014年には、バンダイが陶磁器メーカーのノリタケカンパニーとコラボして「マ・クベの壺」(当時の価格・税込41040円)を発売。作中に登場した壺をそのまま再現しています。再現グッズの登場に、SNSでは「もうメルカリで1.5倍の価格で転売されてる」「アニメのマ・クベ壺はもうちょっと青白かったようにも思う」といった反響が寄せられています。

 骨董品に関しては、今まであまり馴染みが無かった人も多いのではないでしょうか。蒐集家のなかには骨董品に対し、「世にひとつしかないという希少性と時間を経た美しさがある」と表現する人も。マ・クベには審美眼があったため、壺の価値を見出せたのかもしれませんね。

(LUIS FIELD)

【画像】「いいもの」らしいマ・クベの壺を見る(4枚)

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