『ドラゴンボール』最大の謎? 鼻がないはずのクリリンから鼻くそや鼻血が出ている件
マンガ『ドラゴンボール』の世界では、「地球人最強」と言われているクリリンですが彼には最大の謎があります。その謎は、なんと「鼻がない」のに鼻くそや鼻血が出てしまう摩訶不思議な描写です。作中でクリリンは鼻がないことを認めているので、ネット上にさまざまな意見が寄せられ謎は深まるばかりです。
鼻がないことは認めているけど?
『ドラゴンボール』に登場する「クリリン」には、「鼻がない」ことが有名です。原作初期、初めて参加した天下一武道会にて、凄まじい悪臭がするバクテリアンとの戦いでその匂いに苦戦するクリリンでしたが、悟空から鼻がないことを指摘されて形勢逆転する描写があります。本人もここで鼻がないことをはっきり認めているので、間違いないでしょう。しかし、後に鼻くそをほじったり鼻血を出したりなどの描写も見られるので謎が深まるばかりで……。
先述したように、鼻がないおかげでバクテリアンに勝利できたクリリンですが、問題はその後のシーンにあります。続く天下一武道会の試合で、なんとクリリンは、鼻がないにもかかわらず、対戦相手のジャッキー・チュン(亀仙人の変装)に鼻くそを飛ばしているのです。SNSでも「クリリンが鼻血を流す場面、鼻ないんですよね、なんでですか~!?」「鼻の穴がないクリリンが鼻くそ飛ばした衝撃」などと、読んでいた当時驚いてしまった人のコメントが多数寄せられています。
衝撃の事実は、それだけでは終わりません。なんとジャッキー・チュンに殴られたクリリンは、「鼻血」を出してしまうのです。さすがにファンの間でも「クリリンの鼻の謎で夜も眠れなくなっちまう」「クリリンは鼻がないから純粋な地球人ではないのかも……」「最初は『臭い』という思い込みでバクテリアンを臭がっていたわけだから、本人のイメージ次第で鼻くそも鼻血も出せるんじゃないか」など、とさまざまな噂をされています。
ちなみにクリリンは人造人間18号と結婚し、娘・マーロンも作中に登場します。幼少期のマーロンはクリリンと同じく鼻がありませんでしたが、思春期になったらちゃんと鼻が描かれるようになりました。ネットでは「母親に似てほんとよかったね」と喜ぶ声のほか、「『鼻問題』は議論され続けるのかな」といったコメントも見られます。
ちなみに、『ドラゴンボール』第9巻の質問コーナーで、鳥山明先生はクリリンの鼻に関する矛盾について「上手くごまかせないので無視する気だった」と謝罪していました。また、1987年の「DRAGON BALL 冒険SPECIAL」という本で、鳥山先生は「クリリンは特殊体質で、皮膚呼吸ができるので呼吸に問題はない」という旨の説明をしています。
鼻がないというハンデ(?)がありながらも、地球人最強となり、美女・18号と結婚できたクリリンは、作中でもかなりの「勝ち組」です。時間が経って髪型が大胆に変化しても、鼻がないということで一発でクリリンだと読者にわかってもらえるのも、彼の強みと言えるでしょう。
(LUIS FIELD)