アニメ化をファンが「心配」する人気作 「尖りすぎ」「原作よりキャラ太ってね?」
大好きなマンガのアニメ化が決定したら、小躍りしてしまうぐらいうれしいものです。しかし、まだキャラクターデザインしか発表されていない作品や、過激な描写が多い作品には、「アニメ化に不安しかない」といったコメントなどで荒れる場合もあります。
アニメのキービジュアルに苦言が多数?

人気マンガのアニメ化が決まると、ファンは当然喜びますが、なかには放送前からファンが「事前情報でアニメ化に不安しかない」「この話、アニメで描いて大丈夫なのか」などと、コメントが荒れてしまう作品もあります。
2023年4月以降、これからアニメ化される作品の代表例として、アニメ化に賛否の意見が分かれるマンガは、2024年にアニメ版が放送予定の『怪獣8号』です。全世界累計発行部数が1000万部を突破した人気作品で、ファンが待ちに待ったアニメ化にもかかわらず、アニメ『怪獣8号』のキャラクタービジュアルが発表されると、ネット上では「キャラデザが不安」などと心配する意見が続々と上がっています。
『怪獣8号』は松本直也先生によるマンガ作品で、2020年7月から「少年ジャンプ+」で連載が開始されました。現在単行本は9巻まで発売され、「少年ジャンプ+」で毎週金曜日に更新されています。また「次にくるマンガ大賞2021」では、Web漫画部門で1位を獲得するほど注目されている作品です。大きな声援を得て、満を持したアニメ化決定だったといえるでしょう。
しかし、人気作品である一方、2020年8月28日更新の回からは「この先は3話描いて1回休むくらいのペースで更新できたらいいなと思っています」とコメントもあった、松本先生の休みがちな連載のスピードから、「面白いけど休みすぎ」などとネット上のコメントが荒れる場面もありました。また、今回のアニメ化にあたっては、アニメのキャラクタービジュアルが公開されると、「8号の上半身が中年太りみたいになってて不安」「のっぺりしていて原作と別人なキャラが多い」などと、原作とのデザインの違いに不安を抱いている人が多いようです。
不安の声とは反対に「手掛けるのがProduction I.Gとスタジオカラーだし、アニメとして動いたら問題ないと信じてる」「特撮ファンには特に人気出そう」「男の子の『好き』が全て備わってる神作品になるはず」期待の声も多くあります。休みがちな連載へのコメントも、ファンが掲載を待ち望んでいるからこそのものです。ただ、ファンは「アニメ化したら、すぐに連載に追いついてしまうのでは」と、原作を追い越してしまうことの心配もしているようです。
『怪獣8号』とは別のベクトルですが、2023年4月12日にスタートした『【推しの子】』も、一部で「不安視」されている作品のひとつです。ネット上では「アニメ化に耐えられるのか、不安になる『闇の深さ』なんだけどなぁ」「1話はまだいいけど、内容エグくてTVで流せるのかってレベルなんだが」など、鬱・衝撃展開が続く作風のアニメの放送が心配されています。
『【推しの子】』は主人公である医師が、死後も前世の記憶を保ったまま、推していたアイドルの子供として生まれ変わる転生物語です。ファンタジー要素も含まれていますが、芸能界の闇も描いたリアルな描写が特徴となっています。また、親しみやすくかわいらしいキャラクタービジュアルの反面、先の読めないサスペンス要素も多分に含まれており、緊張感にあふれたストーリー展開が見どころの作品です。
90分放送となった第1話では、さっそく衝撃展開が次々と描かれ、ネット、SNSは騒然となりました。アニメのクオリティへの評価は高く、第1話を見たファンからは「想像の何倍も良い!」「完結まで放送すべき」「声優さんみんな声ピッタリ」と絶賛の声が寄せられ、上々の滑り出しをしています。
一方で、アニメで初めて作品に触れた人の間では、「いきなり衝撃展開すぎて、今後見続けられるか不安」「だいぶ闇深い話になりそう」と驚きと不安の声もあり、ここから先のストーリーを知っているファンの間でも「初見勢はどこまで耐えられるかな」「マンガの実写化のウラ話とか、恋愛リアリティショーの闇の話とか、アニメでやられたら余計キツそう」「現実とがっつりリンクする話もあるし、荒れるのでは」と、「攻めまくり」な原作の全国ネット放送で不安になっている人もいました。
もちろんそんな尖った作品だからこそ、人気になってアニメ化されているわけですが、確かに不安になる要素もあるのは確かです。果たして、『【推しの子】』は原作のどの部分までアニメ化できるのでしょうか。
(LUIS FIELD)