『魔法の天使クリィミーマミ』が世界初? 40周年を機に伝説のOVA「永遠のワンスモア」を振り返る
最終話の4カ月後に訪れた衝撃!

52話をもって『魔法の天使クリィミーマミ』の物語は完結したと思いきや、約4カ月後の10月28日にOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』が発売されます。
同作は前半45分はTVシリーズの総集編、そして後半の40分は、TVシリーズのその後を描いた完全新作になっていたことで、ファンに衝撃を与えました。今では珍しくありませんが、当時TVアニメの続編をOVAにするというのは世界初の試みだったのです。
その『永遠のワンスモア』は、マミの復活コンサートが開催されるという噂話を軸にストーリーが進み、TVアニメの最終話のエンディングに少しだけ映っていた早川愛という新キャラクターも登場、ラストがまったく予想できない展開に多くの視聴者がハラハラさせられました。
それに同作品の舞台が、マミの「ファイナル・ステージ」からわずか2カ月後ということで、内容的にもTVアニメの「第53話」という感覚で受けとめたファンが多かったことでしょう。
ただし、当時のOVAは非常に高額で、レンタルビデオ店もそこまで普及していなかった時代なので、見たくても見られないファンもたくさんいたはずです。そんなファンのためか、1984年12月30日に一部編集を加えたかたちで「永遠のワンスモア」がテレビ放送されました。
現在のところ「永遠のワンスモア」はDVD単品での発売はされていませんが、2014年発売の「魔法の天使クリィミーマミ Blu-rayメモリアルボックス」などで見ることができます。
今年の7月で『魔法の天使クリィミーマミ』は放送開始から40周年の節目を迎えますが、このタイミングでTVシリーズを見返したいというファンもいるはず。その際は「第53話」とも言えるOVA「永遠のワンスモア」も、ぜひ忘れずにチェックしてくださいね。
(石原久稔)