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『ドラクエ』古参ファンほど知らない? プレイヤーが驚愕したリメイク版の新要素・3選

オリジナル版をクリア済みだと、そのリメイク作が出ても遊ぶかどうかは悩ましいところ。しかし、あっと驚くような新要素が備わっている場合も少なくありません。『ドラクエ』シリーズのリメイク作で話題となった追加要素の一部も、見逃せないものばかりです。

リメイク版の追加シーンで、王様の意外な台詞(?)が……

ローレシアに危機を知らせ、倒れる兵士。リメイク版では、この前のシーンも詳しく描写
ローレシアに危機を知らせ、倒れる兵士。リメイク版では、この前のシーンも詳しく描写

 国民的RPGとして知られている『ドラゴンクエスト』シリーズは、記念すべき1作目が発売された1986年5月から37年もの月日を歩み続け、今も多くのファンに愛されています。

 現在発売中で最も新しいナンバリング最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』および『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』は、発売から3年ほどで全世界累計出荷本数600万本を突破するほどの勢いを見せ、『ドラクエ』が「昔流行った、懐かしいゲーム」ではないことがこのデータだけで十分伝わってきます。

 シリーズが歩んだ長い歴史の途中には、各ナンバリング作の移植やリメイクが幾度も行われてきました。そのなかには、オリジナル版とリメイク版の間隔が10年以上開いたものもあり、当時遊んだ古参のファンがリメイク版を知らず、気が付けば通り過ぎてしまった……というケースもあります。

 そのため、リメイク版で追加された新要素や新展開を、古参のファンほど知らないこともしばしば。また、リメイク版のみを遊んだ(当時の)新規ユーザーが、「あの要素はオリジナル版になかったの?」と驚くことも少なくありません。

『ドラクエ』シリーズのリメイク作は、どんな驚きを新たに付け加えたのか。特に印象深かった4本のリメイク作に絞り、その追加要素へと迫ります。

●リメイク版で鮮明になった悲劇! そして忘れられないあの声

 1993年に発売された『ドラゴンクエスト I・II』は、シリーズ初期の2作品をセットにし、スーパーファミコン向けにリメイクした作品です。当時、ナンバリング作品は『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』までリリースされており、リメイク版『I・II』は『V』のシステムを逆輸入し、オリジナル版と比べて格段に遊びやすくなりました。

 ですが、変わったのはシステムのみならず、シナリオ面での変更・追加もあります。まずリメイク版『I』の大きな違いは、ラスボスである「竜王」からの提案──「味方になれば、世界の半分をやろう」という有名なシーンの、その顛末です。

 オリジナル版でこの提案を受け入れると、世界の半分にあたる「闇の世界」を与えられ、画面が暗転。まったく操作を受けつけず、リセットボタンを押すしかありません。また、直前に竜王から教わる「ふっかつのじゅもん」を入力すると、勇者のレベルは1に逆戻り。所持金などもなく、完全に巻き戻されてしまいます。それ以前の「復活の呪文」も使えるので、最悪の状態は避けられますが、問答無用のバッドエンドと言えるでしょう。

 しかしリメイク版の場合、竜王の提案に従って「闇の世界」を得るまでは同じですが、その後勇者は宿屋にいて、そこの主人に起こされます。そう、竜王の提案は全て、「夢オチ」として扱われる形になりました。もちろん、再度竜王に挑めるので、何ら問題なく世界の平和を取り戻せます。

 またリメイク版『II』では新たなシーンが追加され、主人公であるローレシアの王子が旅立つ前の出来事が、プロローグとして描かれました。オリジナル版では、ハーゴンの軍団に襲われたムーンブルク城の兵士が登場し、何が起きたのかを語って息絶えるのみ。しかしリメイク版では、その襲撃の模様が直接綴られています。

 ムーンブルク城の中庭で、王様と姫が語らいを楽しんでいた頃、ハーゴンの軍団が強襲。王様が即座に対処を指示するも、敵軍の行動は素早く、早くも城内は混乱の渦に飲み込まれます。

 王様は姫を匿いながら敵に立ち向かい、卓越した魔法で敵を倒し続けるものの、背後から奇襲を受けてしまいます。そして最後に、「ぎょえーーっっ!!」と叫びながら散っていきました。

 勇敢な戦いを見せた王様が残した断末魔は、予想を上回る衝撃度を一部ファンに与え、忘れられない印象的なシーンのひとつとして今も語り継がれています。王としても父としても立派な王様の最後の言葉が、まさか「ぎょえーーっっ!!」とは……!

【画像】「ぎょえーーっっ!!」 リメイク版新要素を見る(8枚)

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