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「マジで完成度高い」 『ワンピース』史上最高と呼ばれる「伏線回収」とは

作中で行われる数々の伏線回収は、『ONE PIECE(ワンピース)』の魅力のひとつです。「20年後の未来」の予告や、壮大な世界観が暗示されるなど、さまざまなドラマが描かれました。そこで今回は、ファンをうならせた「秀逸な伏線回収」をピックアップしました。

「黄金郷は空にあったんだ!!!」

圧巻の伏線回収! 画像は『ONE PIECE エピソード オブ空島』通常版DVD(?エイベックス・ピクチャーズ)
圧巻の伏線回収! 画像は『ONE PIECE エピソード オブ空島』通常版DVD(?エイベックス・ピクチャーズ)

『ONE PIECE(ワンピース)』といえば、ロマンあふれる壮大なミステリーと美しい「伏線回収」が魅力のひとつではないでしょうか。これまでの長い連載期間で、読者は数多くの感動と驚きを目の当たりにしてきました。

 連載開始から約25年目にして、ようやく本編が最終章に突入したということもあり、改めて過去の秀逸なエピソードや伏線回収を懐かしむファンも少なくありません。なかでも特に高い評価を得ていたエピソードが、ルフィたちの「空の冒険」にまつわる物語です。

 空に浮かぶ島「スカイピア」を舞台にした「空島編」は、序盤に散りばめられた数々の謎がキレイに解き明かされていきました。「これぞ冒険アクションファンタジー!」と、胸を高鳴らせた人も多かったのではないでしょうか。

「空島編」のエピソードは第218話「“記録指針(ログポース)”が丸い理由」から始まります。思い返せば、このサブタイトルもひとつの伏線でした。

「なぜ、ログポースは一般的なコンパスのような形ではなく球体なのか」

 空島の存在が明らかになることで、ログポースが示すのは何も地上にある島だけではないと気付かされるのです。

 やがてルフィたち麦わらの一味は、モンブラン・クリケットが暮らす島「ジャヤ」にたどり着きます。絶壁に建てられた半分だけの奇妙な家に住むクリケットは、先祖であるモンブラン・ノーランドが遺した「髑髏(どくろ)の右目に黄金を見た」という言葉を信じ続け、「“黄金郷”も“空島”も!!! 過去誰一人“無い”と証明できた奴ァいねえ!!!」と、自らの夢を語りました。

 半分しかない奇妙な家、髑髏の右目、消えた黄金郷……。それらすべての謎が示すひとつの「真実」に、当時、多くの人が衝撃を受けたのです。

 ファンも「空島編」を史上屈指の名エピソードと評する人が多く、「ロマンしかない導入から完璧なオチ……。空島編はマジで完成度高い」「全部読んだ後のすべてが腑に落ちる感じが好き」「空島は冒険活劇の理想型」といった声が寄せられていました。

 余談ですが、近ごろは「月」が物語の重要なカギを握るとファンの間でウワサになっています。だとすれば月を目指したエネル、月で栄えていた文明など、空島にまつわる物語にはまだまだ大きな謎が隠されていそうですね。

【画像】こんなところにも!? 扉絵に隠された伏線の数々(5枚)

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