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令和なら炎上確実? 大胆すぎる「原作ガン無視」で成功を収めたアニメ3選

「原作クラッシャー」という言葉もあったように、ひと昔前のアニメ業界では、原作に大胆な改変を加えることが日常茶飯事でした。ファンから厳しく評価されることも多かったものの、なかには原作を無視しているのに人気を博した作品もあったようです。

おーい、原作要素どこいった?

えっ、原作のチャチャは変身しないの!? 画像は『赤ずきんチャチャ』DVD-BOX VOL.1(キングレコード)
えっ、原作のチャチャは変身しないの!? 画像は『赤ずきんチャチャ』DVD-BOX VOL.1(キングレコード)

 昨今のアニメブームに伴い、原作付きアニメに対するハードルはますます高くなる一方です。『ぼっち・ざ・ろっく!』『【推しの子】』『葬送のフリーレン』といった、原作の魅力を最大限に引き出したアニメが評価され、逆にアニメオリジナルの設定や展開などは賛否が分かれてしまいます。しかし過去のアニメ業界では、原作を「ガン無視」しているにもかかわらず絶賛された作品が、いくつも見受けられました。

 たとえば、シュールすぎるギャグで多くの視聴者を魅了したアニメ『はれときどきぶた』が挙げられるでしょう。子供向けアニメとは思えないようなブラックジョークやメタ発言、超展開、露骨な尺稼ぎのオンパレードで、「人類には早すぎるアニメ」といわれるほど自由でハチャメチャな内容でした。しかし実のところアニメ版は、原作の児童文学とほとんど別物の作品となっています。

 そもそも原作には、アニメ版でおなじみの「はれぶた」というキャラクターは登場しません。確かに日記に書いたことが現実となり、空から豚が降ってくるシーンはありますが、アニメのようにそのうちの1匹に「はれぶた」と名づけ、ピカチュウ的な立ち位置に定着するような展開にはならないのです。

 もちろん申しわけ程度に原作を再現したエピソードもなくはないのですが、あとはほとんどワタナベシンイチ監督のオリジナルアニメのような作品に仕上がっています。ところがアニメ『はれときどきぶた』は叩かれるどころかナンセンスギャグアニメの名作として語り継がれ、また原作者もコメントなどを見る限りアニメ版をかなり高く評価しているようでした。

 ちなみにアニメは全61話あり、なかでもおすすめなのが第57話のミュージカル回です。この回ではセリフのすべてが歌で構成されており、ネット上でも「とにかくすっごいカオス(笑)」「正気の沙汰じゃない感じが超好き」などと称賛を浴びていました。

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