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「最大のトラウマ」「人間怖すぎ」 悲惨すぎる名作の「死亡」シーン

マンガやアニメで、ドラマチックに描かれたキャラの「死」は、いつまでも記憶に残ります。なかには、目を覆いたくなるような残酷でグロテスクな死を遂げて、トラウマとして読者の記憶に残ったキャラもいました。

多くの読者の記憶に残った衝撃シーン

カルラの死が描かれた『進撃の巨人』第1巻(講談社)
カルラの死が描かれた『進撃の巨人』第1巻(講談社)

 アニメ、マンガの残酷でグロテスクな死亡シーンは、心を締め付けられながらも、どうしても観たくなる魅力があります。そういった悲惨すぎる死亡シーンは、いつまでも記憶に残り続け、時が経っても話題に上がります。今回は、そんな悲惨で強烈な死亡シーンを振り返ります。

●カルラ・イェーガー『進撃の巨人』

 人気マンガ『進撃の巨人』の序盤は、壁内人類と人を食べる巨人との戦いが主軸で、生きたまま巨人に喰われる悲惨な死亡シーンが多く登場しました。そんななかでも、特に強烈だったのは、主人公・エレンの壮絶な物語が始まるきっかけにもなった、母・カルラの死亡シーンではないでしょうか。

 カルラ・イェーガーは、医者である夫のグリシャ・イェーガーを支え、子供たちを愛する優しい女性でした。しかし、超大型巨人によって壁が破られた最初の巨人たちの襲撃の際に、崩れた家に足を挟まれて動けなくなり、生きたまま巨人に食べられたのです。幼いエレンとミカサをハンネスに託し、彼らが逃げやすいように悲鳴を押し殺す場面や、食い千切られて血が飛び散る場面は衝撃的で、トラウマになっている方も多いようです。

 また、カルラの死は、未来のエレンが巨人を操って行っていたことが、物語終盤で明らかになりました。生きたまま食べられるだけでも悲惨ですが、それが命を賭して守ろうとした息子によって行われていた事実は、悲劇に拍車をかけています。

●牧村美樹『デビルマン』

 往年の名作マンガ『デビルマン』は、現在でも高い人気と知名度は健在です。そして、同作のヒロインである牧村美樹は、トラウマになるほどショッキングな死に方をしました。

 主人公・不動明は、地球の先住人類であるデーモンと合体してデビルマンとなり、人類を守るために戦っていました。しかし、デーモンたちの攻撃による被害と、デーモンは人間が変化したものだという誤情報に踊らされた人間たちは、「悪魔狩り」を始めます。そして、牧村家の人びとも標的にされ、美樹は「明がデーモンではないか?」と疑いを持った近隣住民に襲撃された際に惨殺されたのです。

 その後、美樹の元に駆け付けた明が見たのは、美樹の生首を槍の穂先に掲げて狂喜する住民たちの姿でした。人間の美しさと醜さをテーマに描かれた『デビルマン』を象徴する場面として有名で、一度見たら忘れられない死亡シーンです。

●古賀のり夫『なるたる』

 1998年から「月刊アフタヌーン」で連載されていたマンガ『なるたる』は、アニメ化もされている人気作品です。竜の子という超常の力を得た子供たちの戦いや葛藤が主軸の同作では、イジメや親殺しなど、多くのショッキングなシーンが描かれました。そのなかでも、古賀のり夫の殺され方は飛び抜けて衝撃的で、数十年が経った現在でも名前が上がるほど悲惨です。

 主人公のシイナ、鶴丸、のり夫の3人が、一時的に同居生活を送っていたある日、ひとりで留守番をしていたのり夫の元に、鶴丸に復讐心を抱いたヤクザが押しかけてきます。そして、美少女と見間違うほど中性的な容姿を持つのり夫は、「豚食い」と呼ばれるヤクザに引き渡され、陵辱されながら、ナイフで身体を切り刻まれるという凄惨な方法で殺されたのです。

 さらに「豚食い」は、薬を使って死ぬ寸前まで意識を保たせるという悍ましい手法を用いており、このシーンは多くの読者にトラウマを植え付けています。その後、帰宅したシイナと鶴丸は、のり夫が制作した人形の頭部に彼の頭部が据えられた、変わり果てた姿を目にしました。

 忘れがたい死を遂げたのり夫は、身体を切り刻まれながらも死の直前まで遠隔で竜の子を操り、戦闘中のシイナを守ろうとしていました。のり夫が同性の鶴丸に好意を持っていたこと、その鶴丸がシイナを大切にしていたことなど、狂気のなかにものり夫の複雑な心理が読み取れる場面でもあります。

(SU_BU)

【画像】え…っ? グッズ化されても怖ッ! これがねんどろいどになった『進撃』エレンの母のトラウマ捕食シーンです

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