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「堂々たる代表作」「原作者も驚愕」 人気俳優が「体を張りすぎ」たマンガ実写化作品

さわやかなビジュアルや演技で、女性ファンを多く獲得している人気俳優のなかには、かつて「そんな役までやってたの?」と驚くような実写化作品に出ていた方も少なくありません。実はほぼ裸の状態で出演したシーンも……?

もうほぼ裸なんですけど!

映画『ぐらんぶる』ポスタービジュアル (C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
映画『ぐらんぶる』ポスタービジュアル (C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

 連続テレビ小説や大河ドラマなど、地上波の多くの人が目にする作品にも出演する人気俳優のなかには、過去に「そんなことまでやってたの?」と驚く作品に、体当たりで出演しているケースも珍しくありません。そのなかには荒唐無稽なマンガの「実写化」のために、かなり身体を張った熱演、怪演を見せてくれた作品もありました。

●竜星涼、犬飼貴丈『ぐらんぶる』

 海が近くにある大学に進学した主人公・伊織が、ダイビングサークルではちゃめちゃなキャンパスライフを送るマンガ『ぐらんぶる』(原作:井上堅二、作画:吉岡公威)は、全編にわたって男性の裸体が頻繁に登場し、「実写化は不可能」とも言われていました。

 2019年に実写映画化が発表された際も「一体どうなるんだ?」とSNSでツッコミを入れる原作ファンが続出、Twitter(現:X)でのトレンド1位を獲得する珍事まで巻き起こっています。

 後に主人公の伊織を竜星涼さん、同級生の耕平を犬飼貴丈さんが演じることが発表され、予告映像では主演のふたりが大学のキャンパス内を全裸で走り回る様子が映り「もう期待しかない」「身体張りすぎてすでに爆笑してる」コメントが相次ぎます。完成作を観た原作者の井上堅二先生が「実写映画『ぐらんぶる』に、僕から愛を込めて一言。―――『誰がここまでやれと言った』」とコメントを出したことも話題を呼びました。

 本編では開始早々、主演ふたりが「服を着ている時間の方が短いのでは?」と思うほどに裸のシーンが続き、さらにダイビングサークルの男子部員たちもパンツ1丁や全裸の状態で登場します。さらに鍛え上げた身体でキレキレのダンスを披露したり、全裸で海岸を走ったりと強烈なシーンも多く、「主演が特撮ヒーローやってたふたりとは思えない」と衝撃を受ける特撮ファンも多くいました。

 コロナ禍で旅行にも海にも行けなかった2020年夏の公開だったため、下品な場面もありつつ同作を観て開放的な気分になった方も多いのではないでしょうか。

●中村倫也『やるっきゃ騎士』

 さわやかな青年からDV夫まであらゆる役柄を演じ分ける俳優・中村倫也さんは、彼の20代最後の年となる2015年に「月刊少年ジャンプ」で連載されていたマンガ『やるっきゃ騎士(ナイト)』の実写版映画に出演していました。

 今作は「女尊男卑」を掲げる学園を舞台に、転校生の豪介が校則を変えるため奮闘していくストーリーで、実写映画も原作に匹敵する過激なお色気シーンが多々見られます。理事長の娘という立場から学園を牛耳る静香(遠藤新菜)に対抗すべく、豪介は女子たちのスカートを次々とめくっていく行動に出るも、返り討ちにあって全裸で校内に縛り付けられる……など、近年の中村さんのイメージからは想像しづらいお下劣な場面もありました。

 さらに際どいコスチュームで勝負を挑んできた静香から寝技をかけられる決闘シーンもあったのですが、PG-12と厳しいレイティングではなかったため、「ここまではちゃめちゃやってるのに?」と驚く意見もあったようです。全力でお色気シーンに挑んでいた中村さんについては、「男性ファン増えそう」「やはり信頼できる俳優」「今見ると貴重」といった好意的な意見が出ています。

●鈴木亮平『HK 変態仮面』

 マンガの実写作品は、キャラクターにビジュアルを似せるための創意工夫が重要です。衣装やメイクとは別に、『俺物語!!』(原作:河原和音、作画:アルコ)などをはじめ、役柄に合わせた徹底的な「肉体改造」を行う俳優・鈴木亮平さんは、実写化に懐疑的なマンガファンからもしっかりと支持を受けています

 特に鈴木さんが身体を張った作品といえば、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた過激なギャグマンガ『究極!!変態仮面』を原作とする実写映画『HK 変態仮面』(原作:あんど慶周)でしょう。鈴木さん演じる主人公・色丞狂介(しきじょう・きょうすけ)は、正義感こそありながらも実力が伴わず、不良にもケンカで勝てないキャラでした。しかし、女性モノのパンティーを被ることで、超人的な能力を持つヒーロー「変態仮面」に変身するという秘密を持っています。

 学生服で大人しい普段の姿の狂介が変身する変態仮面は、白ブリーフと網タイツ、運動靴を身につけ、パンティーを覆面代わりに被るという、インパクトしかない姿をしています。文字通り「変態」な姿かつ筋骨隆々の肉体で、襲いくる強敵と熱い戦いを繰り広げる変態仮面は原作を超える強烈な印象を残しました。

 鈴木さん自身は同作を「代表作」として公言しており、さまざまな番組で話題に出されたときもサービス精神豊かに対応することも多いです。直近の2023年にも、バラエティ番組『日曜日の初耳学』に出演した際に自ら作り上げた変態仮面のウォーキングを真剣にレクチャーしたり、『オールスター感謝祭』で変態仮面が問題として出題された際は決めポーズを披露する姿がワイプに映ったりしていました。「これは代表作と名乗るだけある」「今でも作品を大切にしてくれてるのはうれしい」と、ファンからも好評を得ています。

(田中泉)

【画像】えっ…? 「目のやり場に困る」「やっぱ鈴木亮平すごすぎ」 これが衝撃の「体張り過ぎ」な実写映画です(4枚)

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