マグミクス | manga * anime * game

記憶を消してもう一度… 終盤の展開に大興奮した名作3選「すべてが完璧」

1990年代から2020年代にかけて、伝説のフィナーレを迎えたマンガ作品が再び注目を集めています。今回は『進撃の巨人』のアニメ完結をはじめ、実写映画化や26年ぶりの映画復活など、話題となった作品の原作マンガ最終回を見ていきましょう。

伏線回収が秀逸すぎる伝説の最終回

1話から伏線が張られていたなんて… 画像は『進撃の巨人』第1巻 著:諫山創(講談社)
1話から伏線が張られていたなんて… 画像は『進撃の巨人』第1巻 著:諫山創(講談社)

 1990年代から2020年代にかけて、伝説のフィナーレを迎えたマンガ作品が再び注目を集めています。今回は『進撃の巨人』のアニメ完結をはじめ、実写映画化や26年ぶりの映画復活など、話題となった原作のマンガ作品のなかから、時代を超えて愛される名作を振り返ります。

※この記事には『進撃の巨人』『鋼の錬金術師』『SLAM DUNK』の最終回についての内容を含みます。

●『進撃の巨人』

 2009年から2021年まで「別冊少年マガジン」(講談社)で連載されていた『進撃の巨人』(著:諫山創)は、巨大な壁に囲われた世界で暮らす人びとと、未知なる敵「巨人」との戦いを描いたダークファンタジー作品です。

「壁」のなかで暮らす主人公のエレン・イェーガーは、幼い頃に突如街に侵入してきた巨人によって母親を喰い殺されてしまいました。それから、エレンは巨人と戦う道を選び、調査兵団の一員として巨人を駆逐していきます。

 物語の終盤では、すべての巨人を操ることのできる「始祖の巨人」の力を得たエレンが、全人類の8割を虐殺する「地鳴らし」を実行し、自らが「人類の敵」と化します。主人公がラスボスとなる衝撃的な展開に、多くの読者が動揺したことでしょう。

 そして、序盤から張り巡らされた伏線が、一気に回収される点も終盤の魅力のひとつです。特に印象的なのは、最終決戦でミカサがエレンの首を斬り、目を閉じる彼に向かって「いってらっしゃい、エレン」と声をかけるシーンでしょう。このセリフは、物語の最初のエピソードで既に登場しており、幼いエレンがミカサに起こされたときの夢のなかで使われていた言葉と同じでした。

 エレンが当時見ていた夢が「未来で彼が最期に見た夢」だったと分かる見事な伏線回収に「すべてが完璧すぎてもう神」「最高の伏線回収」と話題になっていました。

【画像】えっ、理解が追いつかん… これが最終回が「ぶっ飛びすぎ」な作品です(6枚)

画像ギャラリー

1 2