マグミクス | manga * anime * game

「ぶっ飛びすぎ」「当時も厳しそう」尖りすぎた内容で今じゃ放送が難しい作品

コンプライアンスが厳しくなった昨今、地上波放送では「自主規制」の幅が大きくなりました。しかし昭和時代には、令和の今では想像もできない内容のアニメが数多く放送されています。今回は地上波ではもう放送できなそうな作品を振り返りましょう。

令和ならそもそも放送ができなかったアニメ

画像は「アニメ『エスパー魔美』アニバーサリーDVD-BOX」ビジュアル (C)藤子プロ/シンエイ動画・小学館
画像は「アニメ『エスパー魔美』アニバーサリーDVD-BOX」ビジュアル (C)藤子プロ/シンエイ動画・小学館

 「自主規制」の幅が広がってきた現代において、地上波放送ではさまざま内容やワードがNGになってきました。しかし昭和時代には、今では考えられない内容のアニメ作品が数多く放送されていたのです。

 例えば1968年から放送が始まったアニメ『巨人の星』に登場する数々の描写は、現代で放送するには少し厳しい内容でしょう。同作は、元巨人軍であった星一徹(ほし いってつ)が、息子の飛雄馬(ひゅうま)に野球の英才教育を施す、いわゆる「スポ根」ものです。

 一徹は厳格な父であり、飛雄馬に対する厳しい教育が常日頃、行われていました。あるとき、飛雄馬の筋力を増強させるために「大リーグボール養成ギプス」なるものを、上半身に着用させます。両腕に付けられた強力なバネが原因で腕が動かせず、飛雄馬はまともな日常生活すら送れない状態に、耐え続けていました。

 さらに「火の玉ノック」という過激なトレーニングも登場します。その名の通り、ガソリンをかけたボールに火をつけ、飛雄馬にめがけて打つというものでした。現代ならば、一徹はいつ逮捕されてもおかしくない描写だったことでしょう。

 また、1987年から放送されたアニメ『エスパー魔美』には「当時でもアウトじゃないの?」と思わされる描写が登場します。主人公は、明月中学に通う、ごく普通の中学生である佐倉魔美(さくら まみ)です。

 魔美は、同じクラスであった高畑君のピンチを無意識に救ったことから、自分のなかに超能力が眠っていることに気付きます。これがきっかけとなり、みんなを助ける正義のヒーロー「エスパー魔美」が誕生しました。同作は、人間ドラマや社会性を描くハートフルな作品なのですが、問題点は魔美の父の十朗(じゅうろう)にありました。

 この十朗の職業は、お世辞にも成功しているとは言い難い画家でした。そんな十朗は時々、娘の魔美をヌードモデルにして絵を描いていました。家族のあり方、父娘の関係のあり方というのは、時代とともに変わるものとは思われますが、当時はさておき、とりあえず現代ではアウトでしょう。

【画像】えっ、ジャイアン…? これが見た目は剛田武っぽい魔美の想い人です(5枚)

画像ギャラリー

1 2