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ファン激怒「ウルトラマンセブン」なぜ広まった? 「マン」はどこからやってきたのか

「ウルトラマンセブン」誕生のきっかけは第二期「ウルトラ」シリーズにあった

『ウルトラセブン HDリマスター版』より (C)円谷プロ
『ウルトラセブン HDリマスター版』より (C)円谷プロ

 第二期「ウルトラ」シリーズとして放映された作品は、『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンA』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』の4作品です。

 こう列挙するともうおわかりでしょうが、第二期から作品タイトルに入る文字が「ウルトラ」ではなく「ウルトラマン」となっています。これはどうしてでしょうか。

『帰ってきたウルトラマン』は当初、『続ウルトラマン』というタイトルで、『ウルトラマン』(1966年)に登場した「ウルトラマン」が再び地球に戻ってくる予定でした。しかし、商品化を考えると別人の方がいいというスポンサーの意向から、別のウルトラマンに変更されます。そうした理由から、タイトルに「ウルトラマン」の文字が入るのは不思議ではありません。

 その後番組となった『ウルトラマンA』は、実は当初の予定では『ウルトラA』というタイトルの予定でした。これは直前で変更されたもので、そのためか当時の雑誌での先行情報では『ウルトラA』として発表されていたものも多くあります。

 この直前のタイトル変更には理由がありました。玩具メーカーのマルサンから「怪傑透明ウルトラエース」という商品が既に発売されていたからです。そこで商標登録を考慮して『ウルトラマンA』へとタイトルを変更しました。

 つまり本来ならば「ウルトラマン○○」という名前ではなく、「ウルトラ○○」という名前でシリーズは進む予定だったというわけです。この突然の事態に、以降のウルトラ戦士は「ウルトラマン○○」となり、「ウルトラセブン」だけ「マン」の付かないウルトラ戦士になってしまいました。

 ちなみに『タロウ』の企画書タイトルは、『ウルトラマンスター』『ウルトラマンジャック』『ウルトラジャック』の3つがあったそうです。この時にはまだ微修正出来たのかもしれません。

 もちろん「ウルトラセブン21」や「ULTRASEVEN X」といったセブン系列のウルトラ戦士や、「ゾフィー」や「アストラ」のような「ウルトラ」の付かないウルトラ戦士、「ウルトラウーマンベス」や「ウルトラウーマングリージョ」といった女性戦士のように、「ウルトラマン」名義のない戦士もいますが、圧倒的少数派です。

 こういった理由から、「ウルトラ」といえば「ウルトラマン」と思い込むのは無理らしからぬことでしょう。そう思い込むのに十分すぎるほど、「ウルトラマン」を冠した作品とウルトラ戦士は圧倒的多数なのです。

 もともと興味のないものの名前はうろ覚えで、間違えることが多いのはみなさんも経験されたことがあるでしょう。自分にとって重要なことも、他人にはそうでもないということです。

 そういった理由から何も知らない人が「ウルトラマンセブン」というのは仕方がないと思うのが大人というものでしょうか。もちろん、わざとネタにする場合はその限りではないと個人的には思います。

(加々美利治)

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