織田哲郎の『ボトムズ』主題歌熱唱にアニソンファン約1600人が“むせる” 「Anison Days Festival 2024」レポ
『ボトムズ』から『【推しの子】』まで、40年間にわたる名アニソンが凝縮された3時間! 東京・渋谷で約1600人のアニソンファンを熱狂させたライブ「Anison Days Festival 2024」のレポートをお届けします。
『ボトムズ』、『SLAM DUNK』から『転スラ』、『推しの子』まであらゆる層に刺さる珠玉のアニソンライブ!

2024年7月20日、BS11で放送中の音楽番組「Anison Days」のリアルライブイベント「Anison Days Festival 2024」が東京都渋谷区にあるLINE CUBE SHIBUYAで開催されました。ライブは番組でMCを務める森口博子さん、酒井ミキオさんに加えてangela、オーイシマサヨシさん、スピラ・スピカ、寺島拓篤さん、前田佳織里さん、大黒摩季さん、織田哲郎さんが出演し、1983年から2024年まで40年以上のレンジにわたる名アニソン30曲以上を歌い上げました。
「不朽のアニソンメドレー」と銘打たれた1曲目は、オーイシマサヨシさんのカバーによる『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』のOPテーマ「ロマンス」で幕を開けました。全力で曲に「寄せ」にいったOPアニメがあまりに秀逸で、タイアップであるにもかかわらずこのアニメのために書かれたのではと錯覚するほどの名曲です。
メドレー中のタイアップ曲では、寺島拓篤さんのカバーによる『まもって守護月天!』OPテーマ「さぁ」も白眉のひと言。原曲を歌うSURFACEのボーカリスト・椎名慶治さんの特徴的なロングトーンが見事に再現されており、声優やアーティストとして精力的に活動しながら自身をオタクとも公言する寺島さんの「オタク魂」を感じました。
森口博子さんのカバーによる「Gの閃光」でメドレーを終えると、2番手は2023年で活動20周年をむかえたangelaが登場し、「Shangri-La」、「緋色の空」、「全力☆Summer!」で序盤から温まった会場の熱気を継続させます。
ライブの序盤は女性アーティストが彩る構成となっており、そこからスピラ・スピカの幹葉さんが「燦々デイズ」を、前田佳織里さんが「常識外れヒューマン」、「光ったコインが示す方」を披露し、近年のヒット曲で存在感を示しました。
熱気冷めやらぬなか、森口博子さん、angelaのatsukoさん、スピラ・スピカ、前田佳織里さんによる『けいおん!』のEDテーマ「Don’t say “lazy”」が始まると、会場ではこの日1番といってもよい大歓声が。2009年に放送されたアニメ『けいおん!』は大きなムーブメントを生み出した作品で、LINE CUBE SHIBUYAを埋め尽くす約1600人の観客のなかでも『けいおん!』直撃世代は特に多かったのかもしれません。
●「君は完璧で究極の…」?『ゲッターロボ』の「STORM」に会場がヒートアップ!
「男性アーティストパート」といえる中盤は「Anison Days」でサブMCを務めるシンガーソングライターである酒井ミキオさんによる『スクライド』の「Reckless fire」、「Drastic my soul」で幕を開けました。
さらに「Wonderful Life」も歌った酒井さんは合間のMCで「今日、このライブに来てくれたみなさんは人間国宝です!」と謝意を示し、大げさな表現で会場に笑いをもたらしました。
それに続くのは、オーイシさんと寺島さんによる『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』OPテーマの「STORM」です。2023年には、『【推しの子】』のOPテーマ「アイドル」のサビからこの曲のサビへとつなげるMAD動画「君は完璧で究極のゲッター」が大いにバズり、「この動画を機に『ゲッターロボ』(or『推しの子』)を見たらハマってしまった」と双方の作品を増やし話題を呼びました。「STORM」は2000年とかなり前の曲ですが、そんな背景も手伝ってのことかこれも大きな盛り上がりを見せました。
寺島さんによる『コードギアス 反逆のルルーシュ』OP「COLORS」で会場はさらに沸き上がり、『転生したらスライムだった件』より「Nameless Story」、「ヒカリハナツ」の2曲が続くと、今度はオーイシさんのターンに。『アズールレーン』の「黄金航路」、森口さんとのコラボによる『【推しの子】』劇中歌「サインはB」、そして今年放送されたばかりのアニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』のOP「なまらめんこいギャル」が披露されました。
オーイシさんに限った話ではありませんが、やはりアーティストがカバーではない自身の曲を歌うときのパフォーマンスは一層目を見張るものがあり、作詞・作曲・編曲・歌唱すべてがオーイシさんによる「オーイシ節」あふれるダンサブルな1曲が会場を魅了しました。