『ワンピ』エルバフに「ガチのゴムゴムの実」食った奴がいる? 最近話題の説とは
『ONE PIECE』主人公ルフィの食べた「悪魔の実」が「ゴムゴムの実」ではなかったという事実は、多くの読者を震撼させました。そして最近、ルフィの食べた「悪魔の実」とは別の「ゴムゴムの実」もあるのではないか、といった考察が大きな盛り上がりを見せています。
実は真の「ゴムゴムの実」も存在する?
※『ONE PIECE』コミックス未収録の内容に触れています。
ついに『ONE PIECE』が待望の「エルバフ編」に突入しました。寿命の長い「巨人族」が暮らす「エルバフ」には、物語の核心に迫るであろう多くの真実が隠されていそうです。なかでも気になるのは、やはり「太陽の神」にまつわる話でしょう。
「エルバフ」で主人公「モンキー・D・ルフィ」は、巨人族の「呪いの王子」こと「ロキ」と出会います。彼は王家に伝わる伝説の「悪魔の実」を、父を殺害して強引に食べたため、磔の刑に処されていました。果たしてロキが食べた「悪魔の実」は、何だったのか……。一部ファンの間では、「本物のゴムゴムの実」だったのではないか、という考察も注目を集めているのです。
もともと「ゴムゴムの実」は、ルフィが第1話で食べた実とされていました。しかし、その正体は「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ」(以下、「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」)だと判明しています。
天才科学者「ベガパンク」によると、古い「悪魔の実」の図鑑には「ゴムゴムの実」は掲載されていなかったようです。「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」は「ゴムゴムの実」の「もう一つの名」と表現されており、実在するかどうかも怪しい「真のゴムゴムの実」ですが、ロキの能力として疑われるようになったのには理由があります。
エルバフには太陽信仰があり、「太陽の神ニカ」が古くから崇拝されていました。そしてロキが食べた実は、エルバフ王家に伝わる伝説の「悪魔の実」です。そのため、王家に伝わる実が「太陽の神ニカ」に関連する能力だとしても不思議ではありません。
王家に伝わる伝説の実が、「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」ったと考えるのが自然でしょう。王家で秘密裏に保管されていたのだとしたら、古い悪魔の実図鑑に載っていなかったとしても納得できます。
また過去のエピソードを振り返っても、「悪魔の実」で伝説扱いされていたのは「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」だけでした。ここで気になるのは、ロキが自分のことを「太陽の神」と称している点です。「太陽の神ニカ」といえば、「ゴムのような身体」をもち、空想のままに戦う「解放の戦士」です。
今、実際に「太陽の神」の力を有しているのはルフィなのですが、もしもロキの食べた「悪魔の実」が本物の、単に身体がゴムのようになる「ゴムゴムの実」だったならば、彼が自分のことを「太陽の神」と称するのもおかしくありません。
太陽信仰がある巨人族は、多くの人がニカのことをよく知っています。そう考えると確かに、何の根拠もなくロキが「太陽の神」を自称するのも不自然です。世界政府は「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」の存在を隠すため、その実に「ゴムゴムの実」という名前をつけました。
「五老星」の面々は、ルフィが「ワノ国編」で覚醒した際に「いや…あり得ん!! もはやあの実は我々にとっても伝説だ」「過去何百年も覚醒する事などなかった」と話しています。つまり「覚醒」さえしなければ、誰もそれを「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」だと認識できなかった可能性が高いのです。
これは「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」とは別に、本物の「ゴムゴムの実」も存在していることを示唆していたのかもしれません。五老星もルフィが覚醒するまで、それが「ヒトヒトの実 モデル:ニカ」か、本物の「ゴムゴムの実」か判断できなかった……というい解釈もできそうです。
いずれにせよ、「ロキの食べた悪魔の実」は今後重要な鍵となるでしょう。ロキは今のところ、悪魔の実の力を封じる「海楼石」の鎖でつながれているため能力が不明ですが、近いうちに明かされるのでしょうか。
(ハララ書房)