「耳長お化け」「誰なのおじさん」も再現! 『ゴールデンカムイ』8話 アニメではカットの衝撃回が「怖いよおッ」
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』8話では、ついにアニメ版でカットされた「偽アイヌ」のエピソードが描かれました。さらに、みんながキャストが誰なのか気になっていた、「あの人」も登場しています。
尾形の可愛さも話題の「偽アイヌ」編
2024年11月24日放送の『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(原作:野田サトル)第8話「沈黙のコタン」では、アニメでは描かれなかった「偽アイヌの村」のエピソードが描かれ話題になりました。
この「偽アイヌ」編は、アニメでは地上波カットされた上に、後からOADが作られることもなかったため、今回が初の映像化となります。主人公「杉元佐一(演:山崎賢人)」一行は道中でアイヌのコタン(集落)を訪れますが、そのコタンの男たちはアイヌに成りすました樺戸監獄の脱獄囚たちでした。さらに杉元たちが探していた贋作師「熊岸長庵(演:徳井優)」は、そこでニセ札を作らされていたのです。
8話序盤では、アイヌのフリをした囚人たちを最初は無垢に信用している杉元、最初から疑ってかかる「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」、杉元に「キサラリ(アイヌが村の子供たちを驚かせるために用いる棒)」の使い方の無茶振りをされて戸惑う「牛山辰馬(演:勝矢)」、焦りながら誤魔化そうとする偽の村長で詐欺師の刺青囚人「鈴川聖弘(演:山路和弘)」など、原作のコミカルかつ緊張感ある場面が再現されました。
そして、いち早くアイヌたちが偽者であることを見抜いたために捕まっていた「アシリパ(演:山田杏奈)」が、「刺繍に夢中になっている」という嘘を聞いたとたん、杉元はキサラリで偽アイヌを殴り、そこから怒涛の大殺りくが始まります。
その後は、戦闘モードに入った杉元が「う゛ぇぇろろろろごうろろろあ゛あ゛ッッ!!」と、アイヌの子供たちを驚かす「耳長おばけ」の咆哮を上げる場面や、牛山が偽アイヌたちが村で持て余して成長しすぎてしまったヒグマを「背負い投げ」で撃退するシーンなど、原作の強烈な描写もしっかり再現されました。「不死身の杉元」を怒らせたらどうなるのか、という点が描かれたエピソードに「敬意→殺意の切り替え早過ぎて怖い」「山崎さんの目が完全に人殺しのそれでテンション上がっちゃった」と、称賛が集まっています。
また、ファンの間では尾形に関する場面の数々も話題となりました。村長(鈴川)の家に入る前の待ち時間で蝶々とたわむれる尾形や、鈴川の足の指にキサラリを振り下ろす前の笑顔、「銃から目を離すな一等卒」「アイヌ語で命乞いはどういうんだ?」などの名ゼリフも描かれています。とくに杉元を狙う偽アイヌを撃った尾形が言った「俺も別に好きじゃねえぜ杉元…」のひと言は、7話でピンチを救ってくれた杉元の「お前が好きで助けたわけじゃねえよ コウモリ野郎」というセリフへのアンサーであり、尾形役の眞栄田さんの吐息交じりの言い方に「解釈一致な喋り方」「セリフ回しの色気がヤバい」と、こちらも絶賛されました。
そのほか「偽アイヌ」編は、鈴川役の山路さん、熊岸役の徳井さんのビジュアルの再現度や演技、ちらっと映った「シスター宮沢の絵」の目くばせなども高く評価されています。しかし、そこから8話後半でさらに話題をかっさらったのが、「誰なのおじさん」です。原作94話の「二階堂浩平(演:柳俊太郎)」が特別な義足をもらう場面では、話とは何の関係もなく正体が全く分からない、謎の中年男性が登場します。
実写版の「誰なのおじさん」は、見た目の再現度の高さはもちろん、有名キャストではなく本当に「誰なのか分からない」人が出てきたため、多くの人が二階堂のように「誰なの?怖いよおッ!!」と困惑したようです。「誰なのおじさん」を演じたのは誰なのか、ドラマ放送後のメイキング映像でその正体はすでに判明していますが、WOWOW加入者以外にその情報が明かされるのは、本日25日のどこかのタイミングとなります。
ドラマ『ゴールデンカムイ』も残すところあと1話、次回はついに大人気キャラ「鯉登少尉(演:中川大志)」が登場します。楽しみに待ちましょう。
※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」
※柳俊太郎さんの実際の柳の字は「木」偏に「夘」
※アシリパの「リ」は小文字
(マグミクス編集部)