『ドラクエ』消えてしまった要素・3選 堀井雄二氏も当時は「いいと思った」
「ドラゴンクエスト」シリーズは、ナンバリングタイトルによって、要素がさまざまに違います。例えば、初代『ドラゴンクエスト』を最後に消えてしまった要素には、堀井雄二氏は「当時は良いと思った」と語っています。
堀井雄二氏「Iのときはいいと思ったんだけど…」
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で久しぶりに「ドラクエ」の世界を冒険し、「最近のドラクエってこんななんだ……」と驚いたファミコン世代のプレイヤーも多いのではないでしょうか。
初代『ドラゴンクエスト』からプレイしている人からすれば、「レミラーマ」が宝物を見付ける呪文であることに違和感をおぼえるかもしれません。似た名前の「レミーラ」は、「たいまつ」の代わりになる、暗い洞窟を照らす呪文です。
たいまつやレミーラで照らしながら、徐々に暗くなっていくダンジョンを探索していたのは、もう遠い思い出です。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』から、たいまつとレミーラは消えてしまいました。堀井雄二氏は、HD-2D版『ドラクエ3』発売直前に放送されたバラエティ番組「X年後の関係者たち あのムーブメントの舞台裏」(BS-TBS)で初代『ドラクエ』のたいまつとレミーラのシステムについて、当時は良いと思ったけれど、いらなかったと語っています。
また、現在HD-2D版をプレイしている人も多いであろう『ドラクエ3』にも、後のナンバリングタイトルではなくなってしまった要素があります。今まさにその数字と向き合っている人にとって意外なところでは、ステータスの「うんのよさ」は、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』と『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を最後に、採用されなくなりました。
その代わりに、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』には「かっこよさ」が追加されました。しかしこちらも、次の『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を最後に、消えた要素となってしまいました。
リメイク版の『ドラクエ3』において重要な要素である「性格」も、ほかのタイトルにはないものです。HD-2D版でも「セクシーギャル」が全ステータスの伸びが良い最強の性格とされ、発売直後はX(旧:Twitter)トレンドに上がり続けたほどです。
職業によって相性の良い性格があり、性格次第でより強いキャラクターに育ちます。最初のキャラメイクや装備品で調整すると、同じ職業、同じレベルでもステータスに大きな開きのあるキャラになり、より「自分だけの仲間」に思えてくるでしょう。『ドラクエ3』がほかのタイトルに比べ、かなり自由度が高いのだと改めて気付かされます。
HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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(マグミクス編集部)