今は無理かな 放送ギリギリなマンガ原作ドラマ 「毎話丸見えでした」
これまで地上波では、人気マンガを原作とする多くの実写化ドラマが放送されてきました。そのなかには、原作の過激な描写を再現し、放送ギリギリのシーンを連発する作品もありました。
今の時代では考えられないシーン満載?
過激描写があるマンガを実写化したドラマは、どこまで原作通りの場面を盛り込み放送されるのか注目されます。過去の深夜放送ドラマには、現在では考えられないほど過激なシーンが含まれた作品もありました。
●『特命係長 只野仁』
柳沢きみお先生の同題マンガを原作とした『特命係長 只野仁』(講談社)は、2003年から高橋克典さん主演でドラマ化され、勧善懲悪のストーリーと痛快なアクションが人気を博しました。
主人公「只野仁」は、大手広告会社「電王堂」で働くうだつの上がらないサラリーマンですが、裏では会長直属の特命係長としてさまざまなトラブルを解決していきます。
本作の特徴のひとつは、現役のセクシー女優が多数出演し、お色気シーンが盛り込まれている点です。只野が情報を握る女性とホテルへ向かい、一夜を過ごす刺激的な場面も珍しくありません。
その後、シリーズ化や映画化が進むにつれ、規制の影響で描写が控えめになりましたが、2017年にはAbemaTVでオリジナルドラマが放送され、当時と変わらない過激な演出が再び注目を集めました。
●『嬢王』
父親の借金を背負った女子大生「藤崎彩(演:北川弘美)」が、キャバクラの頂点を目指すマンガ『嬢王』(原作:倉科遼/作画:紅林直)は、2005年に深夜帯でドラマ化されました。
シリーズ全3作の最初にあたる本作は、藤崎がナンバーワンキャバクラ嬢を決める「R-1グランプリ」に挑む物語で、キャスト同士の熾烈な競争が描かれています。
作中ではキャバクラ嬢と客や恋人との関係を描いたシーンが多く、過激なベッドシーンもありました。セクシー女優の蒼井そらさん演じる「二階堂亜莉沙」が、恋人とお風呂場で激しく求め合うシーンでは、上半身は特に隠されておらず、地上波ではかなり刺激の強い内容です。
過激な描写だけでなく、キャスト一人ひとりの背景や心理描写を丁寧に描いた人間ドラマとしても高く評価されています。
●『アラサーちゃん 無修正』
「週刊SPA!」にて連載された峰なゆか先生の『アラサーちゃん 無修正』は、2014年にドラマ化され、性事情を含めたアラサー世代の恋愛事情が赤裸々に描かれています。
1話の冒頭では主人公「アラサーちゃん(演:壇蜜)」と、セックスフレンド「オラオラくん(演:川村陽介)」の激しいベッドシーンが描かれたほか、壇蜜さんの「手ブラ」シーンや艶やかなランジェリー姿など、刺激的な要素が満載でした。
さらに、童顔の「ゆるふわちゃん(演:みひろ)」や、姉御肌の「サバサバちゃん(演:佐藤仁美)」といったユニークな登場人物が作品を彩り、性や恋愛観についてリアルに語る姿も本作の見どころです。
(LUIS FIELD)