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内容はとても面白いのに…… タイミングが悪くて少し不遇な2025年冬アニメ

「決して作品が悪いわけではない、むしろかなりいい!」「もっと盛り上がらないのはおかしい!」そんな不遇なアニメは毎クールあります。アニメファンの皆さんは、これらの作品もきちんとチェックしましょう。

妙に不遇だけど面白いアニメもあります

『ババンババンバンバンパイア』ティザービジュアル (C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)/アニメ「バババ」製作委員会
『ババンババンバンバンパイア』ティザービジュアル (C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)/アニメ「バババ」製作委員会

 配信が独占、覇権アニメの裏番組として放送……そういった理由で、内容は抜群に面白いのにあまり評価されない、もしくは流行らない作品が毎クールに数本あります。もちろん出そろいつつある2025年冬アニメにも、以下のような「不遇」な作品が存在します。皆さんは見逃していませんか?

●『花は咲く、修羅の如く』

『花は咲く、修羅の如く』は『響け!ユーフォニアム』で知られる武田綾乃先生が原作を担当し、むっしゅ先生が作画を担当する同題マンガをアニメ化したものです。アニメでは珍しい朗読を扱っており、「春山花奈」という少女が高校入学をきっかけに放送部に入り、同じ部に所属する面々と切磋琢磨しながら朗読に打ち込んでいきます。

 本作はまばゆい青春ストーリーとして楽しめるのはもちろん、朗読シーンのインパクトも特筆ものです。花奈役で新進気鋭の声優である藤寺美徳さんら声優陣の熱演とイメージ映像によって、迫力が原作以上に増しています。

 このように手放しで褒めちぎりたい作品なのですが、いかんせん最速での放送開始時間が水曜深夜25時29分とかなり遅めでした。翌日が休みの週末ならともかく、平日にリアルタイムで追うのは至難の1本です。『響け!ユーフォニアム』の最終シリーズ同様、NHKで夕方にやってもいいくらいの作品のはずですが……。

●『ババンババンバンバンパイア』

『ババンババンバンバンパイア』は銭湯で住み込みバイトとして働くバンパイアの「森蘭丸」が、「18歳童貞の血」を求めて銭湯のひとり息子「立野李仁(たつの りひと)」の成長と純潔をそばで見守るBL(ブラッディ・ラブコメ)です。そのコミカルさとほのぼのとした雰囲気に惹かれている人も多いでしょう。

 この作品は「別冊少年チャンピオン」で連載中の同題マンガが原作で、アニメ化と同時に実写映画化も発表されています。その映画の上映が2月14日に始まる予定でしたが、蘭丸役の吉沢亮さんの飲酒トラブルがきっかけか公開の延期が発表されました。現時点でアニメに直接の影響はありませんが、せっかく作品が盛り上がりそうなタイミングで水を差された格好となっています。

●『キミとアイドルプリキュア♪』

 最後はまだ始まってもいない作品ですが、シリーズ第22弾にしてアイドルをモチーフとする『キミとアイドルプリキュア♪』も不遇……というより大変な状況になるかもしれません。

 というのも『キミとアイドルプリキュア♪』が放送される日曜朝はすでに『ひみつのアイプリ』がオンエア中で、さらに4月からは『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのスタッフ陣入魂の『プリンセッション・オーケストラ』という新作も始まる予定です。アイドルもの、及び歌ものがそろう日曜朝という時間帯で、本作はどんな輝きを見せてくれるでしょうか。

(はるのおと)

【画像】あれ、2次元だっけ? こちらがバンパイアより肌が白い吉沢亮さんです(4枚)

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