表紙に美少女どーん←危険…かも? 表紙詐欺で“騙された”マンガ3選
マンガの表紙は、単行本を購入するうえでとても重要な部分です。なかには表紙の雰囲気を見て購入を決める人もいるでしょう。しかし、そんな「表紙買い」する人が騙された表紙詐欺な作品もありました。
かわいい絵でこの内容はズルいって!
![『ねずみの初恋』第1巻 著:大瀬戸陸(講談社)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2025/02/250210_hyousisagi_01-211x300.jpg)
コミックスの表紙といえば、作品の第一印象を決める重要な部分です。作品を一切知らない人は表紙と裏のあらすじを読んで購入するか否かを決める人が多いでしょう。
ただ、そのなかには表紙の第一印象と実際の内容が大幅に異なる作品も少なくありません。特に表紙に美少女が描かれた作品には注意が必要です。
まずは『ねずみの初恋』(作:大瀬戸陸)です。表紙には、暗がりのゲームセンターでこちらを振り向く女性が描かれています。イラストはかわいらしいタッチで、ラブコメディと言われても納得感があるデザインです。
ただそのかわいらしいイラストにだまされてはいけません。表紙の女性の手元に注目すると血の付いたナイフを手にしています。実は彼女は幼少期から仕込まれていた生粋の殺し屋でした。恋をした殺し屋の残酷で切ないラブストーリーです。
読者からは「普通のラブストーリーかと思ったらどん底に突き落とされた」「かわいい絵柄と感情ぐちゃぐちゃにされるストーリーが沼」との声があがり、キュートなイラストと重めのストーリーのギャップのとりこになる人が続出しています。
続いて『あそびあそばせ』(作:涼川りん)です。水彩画のようなタッチで、ハーフのような顔立ちの美少女が寝転んでいる姿が描かれています。このイラストを見る限りでは、この少女を中心とした和やかな日常系、もしくはラブコメディのような雰囲気を感じさせるでしょう。
しかし実際には、第一話から女子中学生たちがビンタしたり鼻に指を突っ込んだりと全力の「あっちむいてほい」を行う、抱腹絶倒必至のギャグマンガでした。
それ以降も全力の顔芸やギャグが笑いを誘います。表紙の印象とはずいぶん違うものの日常の嫌なことを忘れさせてくれるくらいの破壊力で読者を楽しませてくれる作品です。
ちなみにTVアニメ版のオープニングもかなりの詐欺と注目されています。ギャグマンガとは思えない清純派なオープニング映像に「思ってたんと違う(良い意味で)」「『五等分の花嫁』みたいにかわいいのに、中身は『日常』よりも意味が分かんない」と予想の斜め上を行く展開が評判でした。
最後は『みーたん』(作:友美イチロウ)です。表紙は、単なる落書きのようで「え、これ本当に商業作品?」と疑いたくなるクオリティです。なお、2巻以降はちゃんと高クオリティのイラストが掲載されています。
ストーリーとしては引きこもりの青年と突如床下から現れた謎の少女「みーたん」の奇妙な共同生活が描かれます。
単行本では、あおり文句やページ数の数字などは雑誌掲載当時のままとなっており、良く言えば連載時の臨場感を楽しめます。ちなみに、単行本1巻の冒頭には「手抜きではない」「苦情等はご遠慮下さますよう……」と注意書きがありました。
この作品の読者からは「心の広い人におすすめ」「子育て中のお母さんが間違えて子供に買い与えないことを祈る」「こんな本は他にはない」との声があがっています。
(マグミクス編集部)