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「ザンネンだったファミコン周辺機器」に体験談が続々 さらなる「ラスボス」が浮上?

ファミコンが大流行した時代、子供たちは新作ソフトだけでなく、数々の周辺機器にも胸を踊らせました。時代を先取りする試行錯誤が詰まった機器のなかには、「あの時買わなくてよかった」と思える、ザンネンな製品もありました。

ジョイボールよりはるかに「操作しづらい」コントローラーが?

1985年発売、ファミコンで連射機能が使える最初の周辺機器となった「ジョイボール」(HAL研究所)
1985年発売、ファミコンで連射機能が使える最初の周辺機器となった「ジョイボール」(HAL研究所)

 マグミクスは先日、「実はザンネンだった、ファミコン「夢の周辺機器」 高くて買えない、憧れの商品だが…?」という記事を配信しました。時にはファミコンソフトよりも高額な「周辺機器」に子供たちは憧れを抱いていたが、使ってみると実にザンネンな機器もあった……という記事内容に、さまざまなコメントが寄せられました。

 特に、記事で紹介した連射機能つきコントローラー「ジョイボール」については、実際に「操作しづらかった」という声が多くあがっています。ファミコン初の連射つきコントローラーということで注目を集めましたが、やはりレバー部分が大きなボール状のため、細かい操作が難しいと感じる人は多かったようです。

 なかには、「自機の操作は本体のコントローラーを使い、ジョイボールの連射ボタンを足で押していた」という体験談も。ジョイボールの翌年にハドソンから発売された「ジョイカード」で、子供たちはようやく本体コントローラーとほぼ変わらない操作感で連射機能を使えるようになったのでした。

 ただ、ジョイボールの圧倒的な連射機能は子供たちをワクワクさせるのに十分な魅力があったようです。一部にはナムコのシューティングゲーム『ゼビウス』で、破壊不可能な敵「バキュラ」に「256発撃ち込むと倒せる」というウワサを信じ、ジョイボールによる破壊を試みた……という思い出も語られていいます。

 ほかにも、さまざまな周辺機器の思い出が語られていましたが、そのなかでジョイボールよりはるかに操作しづらく、しかも異様に高価な「ラスボス級」の機器に言及がありました。

 その機器とは、1990年に発売された「パックスパワーグローブ」です。価格はファミコン本体よりも高い1万9800円で、パワーグローブを装着した右腕を動かすと十字キーに相当する動作を、指を動かすとAボタン、Bボタンなどの操作ができるという、当時としては未来感あふれるコンセプトの製品でした。

 ただ、実際にゲームをプレイすると「操作感は劣悪」と、容赦ない酷評が集まっており、高くて買えないけれど「買わなくてよかった」という声もあいついでいます。

 このパワーグローブも含め、ファミコン向けには実に多くの周辺機器が発売されています。ファミコン本体だけでは味わえない楽しさを追求して、いろんな「試行錯誤」が行われていたのだと考えられます。

(マグミクス編集部)

【画像】「どうやって動かすんだ」「幻だろ」 これがファミコン用「パックスパワーグローブ」です

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