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トラウマ級の地上波ギリアニメ 「人体ってそんな風になるんだ」「劇場版はR指定」

ダークなテーマを扱うTVアニメには、目を背けたくなるような展開が描かれることがあります。なかには、地上波で放送されていたのが不思議なほど、残酷な殺人や拷問が描かれたトラウマ級の作品も存在しました。

原作よりはマイルドだけど…グロさも狂気性もえげつない

序盤から残酷シーンが連続するTVアニメ『地獄楽』ティザービジュアル (C)賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
序盤から残酷シーンが連続するTVアニメ『地獄楽』ティザービジュアル (C)賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA

 暴力や拷問、虐殺など過激な描写のあるアニメは人気を得た作品が多数ありますが、どうしても苦手な人もいるでしょう。なかには地上波で放送していたのが不思議なほどに刺激の強い作品もあり、TVでうっかり観てしまい、トラウマを植え付けられた方もいたかもしれません。

●『地獄楽』

 江戸時代末期を舞台としたアニメ『地獄楽』(原作:賀来ゆうじ)は、極楽浄土と噂される島「神仙郷」で「不老不死の仙薬」をめぐる壮絶な戦いを描いた物語です。最強の忍「画眉丸」をはじめとする死罪人と、彼らを監視する打ち首執行人たちは、幕府の命で無罪放免の条件となる仙薬探しを行います。

 序盤から罪人の処刑法の説明シーンが続き、その後も罪人同士の殺し合い、打ち首執行人が罪人に捕食されるなど、退場キャラが続出しました。血みどろの展開が続くなかでも、特にトラウマ級といわれたのが、神仙郷から帰還した調査団員の遺体のシーンです。

 花が詰め込まれた舟に、身体のいたる部分から花が咲いたバラバラの遺体が乗せられ、生気を失った顔面には不気味な笑みが浮かんでいます。この描写に「背筋がゾワゾワした」「色付くと原作よりヤバい」と、恐怖を感じた視聴者も多かったようです。

 そのほか、美しい仙人が花の化け物に変化する禍々しい姿や、女体化した仙人同士のお色気シーンなど、刺激の強い描写もあり、まさに大人向けのアニメでした。

●『東京喰種トーキョーグール』

 大ヒットコミックをアニメ化した『東京喰種トーキョーグール』(原作:石田スイ)は、人を喰らう怪人「喰種」が潜む東京を舞台に、半喰種となった主人公「金木研(カネキ)」の苦悩や成長を描いた物語です。本作では、喰種による捕食シーンや拷問、殺人といったハードな描写が多くふくまれています。

 特にトラウマ級とされるのが、カネキが喰種集団「アオギリの樹」の幹部「ヤモリ」から受ける拷問シーンです。半喰種であるカネキは、指が再生するたびに切断され、耳の穴にムカデを入れられるなど、壮絶な責め苦を受け続けます。

 このシーンは、カネキの悲痛な叫びが響きわたるだけで絶望的な状況が伝わり、「思わず目を背けてしまった」「原作からかなりカットされてはいたが、それでもよく放送できたなというくらい残虐」といった声が出ています。

●『PSYCHO-PASS サイコパス』

『PSYCHO-PASS サイコパス』は、精神状態や心理傾向を数値化する「シビュラシステム」で管理される社会が舞台で、罪を犯す前の「潜在犯」を追う公安局の主人公「常守朱」ら刑事の戦いを描いた物語です。シビュラシステムを悪用した民間人の大量虐殺や、システムの盲点を突く免罪体質者の暗躍など、社会の闇をえぐる展開が視聴者に衝撃を与えました。

 公安局刑事たちが使う特殊拳銃「ドミネーター」には、相手を内側から膨張するようにして破裂させる機能もあり、かなりの残酷シーンも描かれています。シリーズの映画版のうち、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の2作は、殺傷シーンを理由にR15+指定となりました。

 数あるエピソードのなかでも、歪んだ精神を持つ女子高生「王陵璃華子」による猟奇的殺人は、衝撃的です。彼女は殺害した生徒の遺体を加工し、公園に芸術作品のようにさらすという残忍な行為を繰り返します。さらに、才色兼備な彼女に心酔する女子生徒が、最終的に自身も芸術作品として捧げられる展開は「アニメの限界ギリギリを攻めた狂気性」「夜中に観て気分が悪くなった」と、多くの視聴者に強烈なインパクトを残しました。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ?「そっち方面でも気まずいんかい」 こちらが『地獄楽』鑑賞中にドキドキした、人気くのいち「杠」さんのダイタンな姿です(3枚)

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